青信号の色は緑2007年12月10日 10時36分50秒

こちらでも話題になっている通り、昔から日本人は緑色のことを青と呼ぶことが多いようです。

実は中国の方と話をする機会があり、そのことを非常に不思議に感じておられるようでした。 最初は単純に文化の違いというような程度でこのことを捉えていたのですが、落ち着いて考えてみると文化の違いということではなく、感性の違いではないかと思うようになりました。

この、感性に対する対応というのは非常に重要で、システム開発、特にオフショア開発を進めるような場合には気をつける必要があります。

私自身、この件について少々認識を改めたことがあり、分析してみたいと思います。 私はオフショア開発ということが叫ばれるはるか前に中国の方と一つのプロジェクトで仕事をする機会があり、中国のエンジニアに対しては非常にマイナスのイメージを持ってしまいました。 そのときの中国の方に対する印象は以下です。

  • 指示どおりの実装を行わない
  • 自分の手法に誇りを持ち、仕様書を無視した設計に勝手に変更する
  • プライドだけが高い
  • テストがいい加減である
  • 指示内容の範囲以上の仕事を行わない

ですが、「青信号は緑なのになぜ青なのか」ということを真面目な顔で質問する中国の方のことを後からこうやって考察した結果は以下です。

  • 自分の感性に子供のように正直である
  • 優れたものはやってみせる
  • システムや製品に対しての期待度が日本人と異なる
  • 指示内容の範囲以上のことは知りようがない
  • 行動アルゴリズムが異なる
  • 日本人の行動アルゴリズムは優れていない

ただ、これはもちろん個人とか会社組織の姿勢にも依存します。 ずる賢く、契約書に書かれていないような指示されていない仕事について、追加請求をどんどん膨らませていくような対応をされるという話も、よく聞きます。