レトロフォーカス撮影? ― 2009年05月21日 01時21分25秒
ひょんなことから天体写真関連のブログで「レトロフォーカス撮影」とか「レトロフォーカス式撮影」という用語を使っているのを見つけました。
それらに共通しているのは望遠鏡の接眼側にバーローレンズやテレコンバータ、レデューサなどの光学系を追加で取り付けた上で一眼レフカメラで撮影する方式という説明をしています。
違うと思うんだけどな。百歩譲って、レデューサを使った場合はレトロフォーカスと呼んでも、もしかしたらいいのかもしれませんが、バーローレンズやテレコンバータは違うのではないかと。
それらの撮影は単に「バーローレンズを取り付けた直焦点撮影」という表現しか使わないと思う。何で「レトロフォーカス撮影」なる用語が一部で使われているのか謎。何かの書籍でそのような説明をしているとか。誰か教えてください。
レトロフォーカスってそもそも一眼レフにミラーが必要な機構上の問題と「広角レンズ」のバックフォーカスの問題を解決するための光学設計上の用語です。 天体望遠鏡を使った撮影方法の説明で使うような用語ではないはず。長いこと天体写真を趣味として活動していますが、初めて目にしました。
天体望遠鏡を使った撮影では以下の種類しか表現がなかったはず。
- 直焦点撮影
- 拡大撮影
- リレーレンズ方式
- コリメート方式
ちなみに、人の名前が元になっているので「バーロー」レンズではなく「バロー」レンズが正解みたいです。 大昔の書籍やカタログでは「バーロー」レンズという表現が一般的だった記憶があるのですが、もしかしたら見間違いで覚えたのかもしれません。いずれにしても大昔から言い慣れているので、「バーローレンズ」という表現を使っています。
※真相が明らかになりましたので、こちらの記事もご参照ください。
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