インターバルタイマとリモートスイッチ2009年07月10日 03時23分41秒

自作インターバルタイマコントローラの中身

天体写真を撮る場合、カメラによる自動撮影を行うために、インターバルタイマというようなものが欲しくなります。

市販のCanon製のタイマー制御機能付のリモートスイッチが人気があり、使われることが多いようです。実際に私自身も所有しています。

今回の日食の準備の一環として市販品を購入する前に作ったインターバルタイマを久々にチェックしてみました。エレキット「リレー付万能タイマ」というものです。

このキットは1系統のリレーのON/OFFをタイマー制御することができます。 例えば約5分毎にシャッターを切るなどということができるわけです。

このキットを使って機能拡張したものを昔使っていたわけです。

オリジナルの機能に加えて以下を拡張しています。

  • リレーを1個から2個・4系統に拡張
  • ユニバーサル基板上では更にリレーを追加可能にしてある
  • 現状で最大4台のカメラを同時制御
  • 内蔵のインターバルタイマだけでなく、市販品のリモートスイッチでも制御可能
  • 内蔵リレー制御はa接点制御(正論理)とb接点制御(負論理)を4台別々に選択可。

例えばバルブ撮影で約5分露出して、約10秒休んで再度約5分露出するというような場合、5分ONで約10秒OFFのパルスを作るよりも5分OFFで10秒ONのパルスを作った方が消費電流は少なくなります。このような場合のためにb接点制御ができるようにしました。

ちなみに、「約」5分というように「約」をつけているのは内蔵インターバルタイマの値はアバウトだからです。正確な時間は期待できません。 流星観測などに使う場合には正確に5分間隔である必要はないので、このようなタイマーでも使い物になります。 その日のタイマー値を一度確認すればその日の値は概ね合っているので、撮影時刻を記録する場合でもある程度使えます。

今回の日食観測でも一度は撮影機材として一眼デジカメとDVカメラということにしたのですが、ビデオではなく、カメラ複数台ということも想定してチェックしたわけです。

なお、Canon用とNikon用のリモートスイッチの接点は以下のようになっています。

Canon用E3とN3

                    ┌────────────┐
                    │                        │
┌─┬┬─┬┬───┤                        │
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└─┴┴─┴┴───┤                        │
  │    │      │  │                        │
  │    │      │  └────────────┘
  │    │      │
  │    │      │
  │    │      └─── COM
  │    │
  │    └─────── R(ピント合わせ(半押し))(TC-80N3白)(RS60-E3赤)
  │
  └────────── L(レリーズ)(TC-80N3赤)(RS-60E3白)

シャッターを切るにはCOM-R-Lをショート。(Kiss3) COM-Lだけでもシャッターが切れる。(EOS6??/EOS-1(N)/EOS-3)

EOS6??/EOS-1(N)/EOS-3の場合はLだけでレリーズ可能だが、 Kiss3はRもCOMと接続されないとシャッターが切れない。(2005/05/08確認) Kiss DigitalもKiss3と同様でE3ジャックを持つ機種共通だと思われる。(2009/07/09確認)

Canon用T3(リモートスイッチアダプタT3経由)

T3は3ピンコントロールなのですが、E3用のリモートスイッチをT3で使用するためのアダプタは2ピンでコントロールする様になっていて、この場合はLのみを使用することになります。 T3をE3に変換する「リモートスイッチアダプタT3」はモノラルジャックであり以下のような結線になります。

                    ┌────────────┐
                    │                        │
┌─┬┬─┬┬───┤                        │
│  ││  ││      │                        │
└─┴┴─┴┴───┤                        │
  │    │      │  │                        │
  │    │      │  └────────────┘
  │    │      │
  │    │      │
  │    │      └─── COM
  │    │
  │    └─────── 無結線
  │
  └────────── L(レリーズ)(TC-80N3赤)(RS-60E3白)

リモートスイッチT3ピンアサイン

   L        R
   ●  ●

     ● COM
         ↓
    赤丸

Nikon用2ピンコントロール

F301/F501などの旧式のワインダー内蔵タイプのフィルム一眼レフカメラは2ピンでコントロールされています。専用のコネクタですが、基本的にはCanonのT3と同等であり、E3と同じように2.5Φのステレオプラグを使用できるようにリモートスイッチを改造すれば共用できます。

自作品の今後の見直し

キットベースの自作品は複数系統をリレーで独立して制御できるようにしているところはOKなのですが、モノラルジャックを使っていたために、EOS Kiss3やKiss Digital系で使われているE3のシャッターを切ることができませんでした。日食で使うかどうかはわかりませんが、E3対応の改造は行うつもりです。

昔計った各機種の電圧

  • Kiss Digital 電源OFF時 R:0V/L:0V 電源ON時 R:3.3V/L:3.3V
  • EOS-3 電源OFF時 R:0V/L:0V 電源ON時 R:4.88V/L:4/88V 自己シャッター時 R:0V/L:0V
  • Kiss3 電源OFF時 R:2.34V/L:0V 電源ON時 R:2.34V/L:0V 半押し時 R:0V/L:4.73V
  • F501 電源OFF時 L:5.07V 電源ON時 L:5.07V 自己シャッター時 L:4.99V
  • EOS630 電源OFF時 R:2.88V/L:5.36V 電源ON時 R:2.86V/L:5.35V 自己シャッター時 R:0V/L:0V
  • EOS-1 電源OFF時 R:0.1V(不定)/L:4.85V 電源ON時 R:1.62V/L:4.84V 自己シャッター時(コマンドバック) R:4.7V/L:0V 自己シャッター時 R:5.66V(半押し時上昇)L:0V
  • EOS-1N 電源OFF時 R:4.84V/L:4.84V 電源ON時 R:4.84V/L:4.84V 自己シャッター時 R:0V/L:0V

USBコネクタ内蔵式 microSD/microSDHC用カードリーダー不良2009年07月10日 15時17分23秒

壊れたカードリーダーを挿したエラーメッセージと同等品

なんとか問屋から購入したカードリーダーが購入から1ヶ月程度しか経っていないのに壊れてしまいました。

2個購入した内の1個です。 残りの1個はとりあえずまだ大丈夫です。

ちなみに同様の製品はバッファローなども出していますが、そちらの製品も持っていて、特に問題なく使えています。 製品の品質管理の問題か、製造元の問題か。

どっちも同じところで作っているとは思うんですがね。運が悪かったということでしょうか。

鉛シールバッテリの不備発覚2009年07月10日 19時10分08秒

ポータブル電源2個のうち1個がだめに・・・

日食の準備でいろいろと備品を確認していたのですが、ポータブル電源で使用している鉛シールバッテリがイカれていることが判明。 2個使っている内の1個が駄目だったので中身だけ追加発注しました。

但し、このバッテリはほんの半年前に入れ替えたばかりで、車の中に放置して電源を入れっぱなしにしておいたことによる完全な人為的なミスで駄目にしていたのでした。過放電は気をつけないといけませんね。

ちなみに24時間以上電圧をかけていても充電されませんでした。

注文した中身の鉛シールバッテリ2009年07月10日 19時28分38秒

追加注文したバッテリと同じものです。

これは過放電になったバッテリではなく、追加注文したほうのバッテリです。YUASAブランドの方がいいかな、と思って注文した次第です。

ポータブル電源2個でお試しで2種類使っていたのでした。