コンサルタント気取りの素人は最悪2010年12月20日 10時29分59秒

IT PROってサイトがあります。

結構ためになることもあるのですが、鵜呑みにしてはだめです。 例えば「コンサルタント」と称する人物が書いていたりしますが、現場が分かっていなかったり、経験が偏っていることが明白です。

最近の記事の「映画監督気取りのプロジェクトマネジャーは最悪」などは「最悪」です。

野球の監督、サッカーの監督、映画監督を例えに出していますが、論点が根底から矛盾しています。

例えば「プロ野球の監督」と「町内会の少年野球の監督」では「野球の監督」と同じカテゴリでは語れません。サッカーにしても映画にしても同様です。

また、スポーツの時間などに関するルールも例として正しくありません。

プロ野球の試合には1軍の選手だけが出ますし、プロのサッカー選手も同様。商業映画の場合はオーディションを勝ち抜いた役者を指揮するわけです。

ソフトウェア開発プロジェクトの場合、メンバーの全てが「プロ」とは限りません。開発分野によっての熟達度なども違います。設計思想、設計規約やプロジェクトのルール上の規約、メンバー毎の生産性の程度、メンバーの適性、メンバー本人の意向などによって、プロジェクト体制見直しのための「時間をとめること」は必須です。全てのメンバーが「プロ」であり「任せておける」なんてことを本気で思っているプロジェクトマネージャが管理するのだとしたら、それこそ、そのプロジェクトは破綻します。

要は適用事例が非常に少ないプロジェクト体制に限定したことに対して、あたかも一般論であるかのように語っているというところが間違い。

WD Align System Utility 2.0 (Retail)の落とし穴2010年12月20日 20時52分36秒

ウェスタンディジタルの2GBのHDDであるWD20EARSをWindowsXPで
使うためにはWD Align System Utilityであらかじめアライメントに関する
初期化をする必要があります。

1.パーティションを切る
2.パーティションをフォーマットする
3.WD Align System Utilityで処理する

以上の順番で処理します。
要は実際のデータを保存する前に処理するのが一般的です。

では、上記の処理を施さないとどうなるか。
実はデータの保存用に4月から8ヶ月の間WD20EARSを使っているのですが、
パーティションを2つ切っているにもかかわらず、上記のツールは
使わず、ジャンパー設定もしていませんでした。
結論から言うと、データの保存については何の問題も発生しませんでした。
速度的にも気になりません。
もちろん、ベンチマークなどで調べると影響はあると思いますが、支障は
感じなかったということです。

さて、「WD Align System Utility」は機能的には既にデータが格納されている
HDDについても該当するHDDを自動検出して一覧表示し、選択、実行すると
処理を開始してしまいます。
そして「再起動」するように促されるのですが、ここで再起動すると、とんでもない処理時間がかかります。
以下は再起動後の処理時間の目安です。

80分程度で終わるように表示されているのですが、騙されてはいけません。

結局、14時間も費やしたのでした。

データは1TB程度分格納されていたHDDの処理結果です。既存データを保持したまま処理したようです。データ破損せずに処理されたのであれば待った甲斐もあるとは思いますが、実は一部のフォルダ以下のデータはフォルダの参照が出来ないなどの異常な状況で完全に破壊されていました。

みなさんはツールの処理を信じずに、フォーマット直後のHDDに対して処理を施すようにしましょう。

※ちなみに、この実験はデータを他のHDDに退避させた上で行いました。