EAGLE Lightライセンス購入時の注意2011年08月05日 23時09分02秒

EAGLEはLight版で非商用利用であれば無償で使うことが出来る回路設計、基板設計CADソフトです。ですが、将来的に商用とまで行かなくても基板を頒布するような状況を考えると非商用という条件の許諾に対して違反する可能性がでてくると考えました。もちろん、いいものが出来れば販売する可能性だってあります。その時点で商用ライセンスが必要になります。
なので私は最初から「商用ライセンス」を購入することにしました。

幸い、Light版の商用ライセンスは$49ということで「今なら」お安いはずです。
※2013年3月現在は$69に値上がりしてます。

ということで、日本の代理店を通さずに開発元のホームページより申し込みました。

・支払いはクレジットカードが使える
 ※純粋にカード番号を入れる方法とPayPal支払いが選べます。
  私はPayPal経由でのクレジットカード払いしか経験がありません。
  少なくともPayPal払いなら全てオンラインで完結します。
・ライセンスの発行などはメールでpdfファイル添付で送られてくる
・pdfファイルではライセンス番号と手続き用のURLのみが通知される
・EAGLEへのライセンス登録にはライセンス番号およびライセンスファイルとinstallation codeが必要
・ライセンスファイルは示されたURLよりログインしてダウンロードする
・installation codeはpdfファイルで示されているURLへアクセスしてログインした時にブラウザ上に表示されるのみでダウンロードするライセンスファイルには情報が含まれていない
・一度ライセンスファイルをダウンロードするとログインできなくなるので結果的に「installation code」をあとから確認することはできない

上記の「installation code」を手動でメモしないとライセンス登録はできません。
私はこのことに気付かずにうっかり「installation code」をメモしなかったためサポートにメールでお願いしてライセンス番号を含めて再発行してもらう羽目になりました。
みなさん。ご注意ください。

GOTO MARK-X用モータードライブ自作用回路図とソースコード2011年08月10日 02時29分08秒

2年間放置していた五藤光学マークX赤道儀のモータードライブの自作ネタ再開です。

以下は実験用のユニバーサル基板での様子なので回路図の部品とは違います。

モータードライブコントローラは一般的には恒星時追尾するだけの単機能のものかコンピュータと連携する高機能なものの両極端しか存在しません。私が目指すのは単機能に近い、機能拡張版です。スペックは以前の記事を参照のこと。

MARK-Xで自動導入などをするのは諦めます。エンコーダの取り付けが事実上無理なことが最大の理由ですが、高速駆動対応もコスト的に面倒です。

プリント基板の製造なども行う予定ですが、とりあえずEAGLEでの回路図とPICマイコン用のソースコードを公開します。
PICマイコンのコンパイルはMPLAB8.33および同梱のHI-TECH Cで行います。最新バージョンではありません。最新バージョンでは一部表記ルールがかわっているためにコンパイルエラーとなります。


Cソースコードは開発過程の実験的なものですので、最終的に変わります。回路図に記述してあるUARTの対応なども含まれていません。おそらくUART対応版は 容量の関係で別バージョンになると思います。

なお、LEDの電流制限用の抵抗とプルアップ抵抗は同じ値のものを使っています。部品調達と実装の手間を省く目的があります。通常のLEDの電流制限用としては高い抵抗値ですが、真っ暗闇で使うことになるコントローラですから、輝度は暗くても構いません。実際には高輝度LEDを使えばこの抵抗値でも明るく光ります。

Web Caster V100はVoIPアダプタとして利用不可2011年08月13日 16時18分30秒

以前より自宅のネットワーク環境ではWeb Caster V100をVoIPアダプタ(IP電話アダプタ)として使用してきました。
特に問題なく使えているつもりだったのですが、現状ではIP電話番号(050-xxxx-xxxx)での着信をしない可能性が高いということが判明したため、事実上VoIPアダプタとして利用することは不可ということに結論付けたいと思います。

以下はファームウェア書き換え中の状態の写真。10回以上書き換えて実験しております。

Web Caster V100はNTT東日本とNTT西日本で販売されてきましたが2008年に販売終了しています。
NTT東日本は一貫してIP電話機能内蔵のルータとして扱っており、NTT西日本はIP電話機能内蔵のルータとVoIPアダプタとしての両方の使い方が出来る機種として扱っていました。

NTT東日本のサイトにおいてあるファームウェアはルータとしてのものしか存在しませんが、NTT西日本のサイトにはルータ用のものとVoIPアダプタ用のものの両方のファームウェアが置いてあります。

さて、VoIP網のインターフェースが変らなければ余り事態は変らなかったはずですが、2008年にインターフェースが変っているものと思われ、ファームウェアの最終版も2008年になっています。そして、現状では2008年の最終のVoIPアダプタ用のファームウェアを使用してNTT東日本管轄ネットワークでプロバイダ契約のIP電話FまたはIP電話Cでの接続を行った場合に着信が出来ない可能性が高いと思われます。
全く着信が出来ないということではなく、実験の過程でVoIPアダプタモードでも着信する場合もあったのですが、少なくとも私の環境では着信できない確率が高いということです。

今回の結論を導き出すのにあたり、以下の実験を行っております。契約プロバイダはASAHI-NETです。

・IP電話F契約+VoIPアダプタ:「おかけになった電話番号は現在使われておりません・・・」で着信しない
・IP電話C契約+VoIPアダプタ:発信元には「話中」が返り、着信しない
・IP電話F契約+ルータモード:正常着信
・IP電話C契約+ルータモード:正常着信

ファームウェアはルータモード用としてはVer02.04.0001 (2008/09/30)を使用し、VoIPアダプタモード用としてはVer10.02.0001 (2008/09/30)を使用しました。VoIPアダプタ用の古いファームで接続できたこともあったのですが「たまたま」だったようです。

ちなみに、この実験のおかげで再びNTTコミュニケーションズとのかかわりを持つことになりました。IP電話FからIF電話Cに戻したからです。以前に決別を決意したのにね。

GOTO MARK-X用モータードライブ自作用基板設計2011年08月14日 02時39分43秒

五藤光学マークX用モータドライブコントローラの回路設計を先日完了させました。回路設計にはEAGLE Lightを使いました。

今回は回路設計したデータからさらに基板設計してみます。ある程度慣れてくるとすごく簡単に基本的な基板設計が出来てしまう感じ。EAGLE優秀です。

部品配置して最短経路で配線したものは以下。


最短経路で配線したデータをEAGLEオートルータ機能でパターン設計されたものは以下。


実際には手動での部品配置にすごく時間がかかる。部品配置後のルールチェックで配置の不備も指摘してくれます。両面基板設計に際してはこちらの情報を参考にさせていただきました。

ちなみに基板サイズは43mm×43mmで穴の間隔は36mmにしています。これは小型のPM型ステッピングモータの外形サイズと取り付け穴にあわせました。日本電産サーボのステッピングモータのデータシートはこちらです。コントローラとモータを一体にする場合にモータの背面に取り付けることを想定しています。

基板上の部品配置見直しとパターン設計調整2011年08月14日 12時53分30秒

初版のプリント基板パターン設計を見直し。

・PICマイコンのパスコンの配線を最短にするようにレイアウト変更
・自分で手ハンダすることを想定して部品配置を見直す
・LEDと抵抗を抱き合わせで両面に配置して分かりやすくする



こちらを参考にGNDと電源のパターン幅を変更


マウント用の穴は部品ライブラリから選択する必要があったので変更

SOPのPICマイコンとドライバアレイの位置を離して手ハンダのトラブルを極力回避する。合わせてモータ出力のパターンを少し太めに変更。

ベタパターンの処理を片面だけ施してみた。でも基板製造コストは変らないのかな?高くなるようならベタは解除する予定。簡単に出来ることがわかったので基本はベタ処理しない形でデータを最終形まで持っていけばいいことにします。