アイベルCD-1にSWAT-200用極軸望遠鏡取り付け2013年03月06日 23時06分00秒

私が好きな極軸望遠鏡のパターンは五藤光学MARK-Xタイプですが、あっちは明視野照明な点が残念なところ。
明視野照明なところはアイベルCD-1純正のものも同様です。
最適なのはケンコースカイメモタイプで、暗視野照明なところも良いです。

そこで、アイベルCD-1にユニテックSWAT-200用で、かつ、ケンコータイプの極軸望遠鏡を取り付けてみました。


まるで純正の様な仕上がりですが、ちょっとだけ改造しています。
アイベルCD-1用の取り付け部分のネジ穴は1/4インチですが、ユニテックの取り付けネジはM6です。
どっちを改造するのが楽かというとアイベル側のネジ穴の改造です。
強度が落ちますが1/4インチのネジ穴にM6のタップを立てて対応しました。

この方式の難点はSWAT-200用の極軸望遠鏡の高額なところ。CD-1ベースとほぼ同じ価格。ヤフオクでちょっとだけ安く手に入れましたがそれでも送料込みで2万円でした。

Ai Nikkor ED300mm F4.5SとK-30その22013年03月09日 22時40分08秒

パンスターズ彗星の観測に失敗したので、またまた、ついでのレンズテスト。

前回の記事はこちら

パープルフリンジが認められます。少し残念です。
F値が望遠鏡使うより稼げるのでその点は有利というところでしょうか。
以下の写真は全て絞り開放(F4.5)、JPEG撮ってだしそのままか一部JPEGに対して修正しています。

ペンタックスK-30の設定条件は以下です。
・カスタムイメージ:鮮やか
・ハイライト補正:OFF
・シャドー補正:OFF
・高感度NR:OFF
・長秒時NR:OFF

赤道儀追尾条件は以下です。
・五藤光学MARK-X赤道儀ベースモデル
・HAL-110三脚
・自作モータードライブによる恒星時追尾(ノータッチガイド)

撮影地座標
・測地系:WGS-84
・経度:東経138度38分8.5秒
・緯度:北緯35度26分26.0秒
・標高1128.70m

以下は定番のM42周辺。撮って出しで修正なし。
2013/3/9 20:30:38までの60秒露出。ISO3200。
M42

以下は2013/3/9 20:03:54までの90秒露出での馬頭星雲周辺。撮って出しJPEGに対してレベル調整などの微調整のみ。ISO3200。
明るい星のゴーストが認められます。


ISO1600、90秒露出のM31。JPEG撮って出し。低空で霞んでいるので仕方ない。M31がこの程度の写りなのでもっと低空の彗星はほぼ絶望的だろう。
19:38:16

参考までにISO800、90秒露出のM31。JPEG撮って出し
19:35:48

ISO1600、48秒露出のM45。JPEG撮って出し
19:44:31

パンスターズ彗星観測注意点2013年03月09日 23時45分00秒

パンスターズ彗星の観測は日没直後での高度10度未満の状況だと写真撮影は難しいです。

-------2013年3月14日訂正----------
  予想以上に明るい彗星の写真撮影成功事例が多数報告されています。
  難しいですが意外と大丈夫なようです。
  以下を注意しましょう。
  (1) カメラに露出補正機能があるならそれをアンダー目に設定して
    自動露出を使ってとにかく撮影してみましょう。
    マニュアル露出を試行錯誤してたら彗星は「逃げます」。
  (2) 肉眼で確認できなくてもとにかく撮ってみる。
    3月中旬は真西を中心とした「夕景」を撮ってみると
    意外と写っているかもしれません。
  (3) 意外と高度が高いようです。
    「地平線」は地面の稜線より上かもしれません。
-------2013年3月14日訂正ここまで--------
-------2013年3月15日訂正----------
  以下の記事の「高度」の記載は概ね6度位引き算してみても
  良い感じです。
  つまり10度と書いているところは4度程度で良さそう。
-------2013年3月15日訂正ここまで----------

2013年3月9日の状況です。
観測地座標
・測地系:WGS-84
・経度:東経138度38分8.5秒
・緯度:北緯35度26分26.0秒
・標高1128.70m

17:23
この時点でのパンスターズ彗星の高度が15度程度。日の入前です。
17:23

17:33
17:33

17:43
パンスターズ彗星高度約10度です。まだ日の入前。
17:43

17:53
日の入5分後。パンスターズ彗星の高度は約9度。
17:53

18:03
日の入15分後。パンスターズ彗星高度は約8度。

18:03頃の景色。山の稜線の高度が約8度~10度程度と見込まれる。
太陽の沈む方向から勘案してこの辺に彗星はいるはずだった。
しかし露出データを見ると撮影は難しいことがわかる。
E-PL5、ISO250、1/100秒。SMC PENTAX 35mm F2→F2.8。
18:03:35


18:13
日の入25分後。パンスターズ彗星高度は約5度。
この時点の景色は以下。
山の稜線の高度が既に約10度です。
位置的には山の裏側に彗星がいる感じ。
GRD4、ISO1600、F1.9、1/42秒露出です。
18:13:48

18:23
日の入35分後。パンスターズ彗星高度は約3度。

18:33
日の入45分後。パンスターズ彗星高度は約1度。

18:36頃の景色。
やっと高度30度位の星が写りはじめる。
GRD4、ISO1600、F1.9、2秒露出。

18:45頃の景色。
高度20度位の星が写りはじめる。
GRD4、ISO1600、F1.9、4秒露出。

18:55分頃の景色。
高度15度位の星は写ってる。
GRD4、ISO1600、F1.9、4秒露出。

19:11頃の景色。
やっと高度10度以下の星が写ってる。
GRD4、ISO1600、F1.9、4秒露出。
19:10


19:35
参考までに日の入1時間47分後のM31高度は約20度。
この程度の暗さでこの程度の高度ならば写真撮影は十分可能。

19:35時点のアンドロメダ座の大星雲(M31)
Ai Nikkor ED300mm F4.5S絞り開放、PENTAX K-30、ISO800、90秒露出。

パンスターズ彗星観測2013年3月14日2013年03月14日 23時53分25秒

パンスターズ彗星観測記録(C/2011 L4)



18:35:26~18:35:48に撮影した6コマをステライメージ6.5で加算平均合成後
トーンカーブ調整とトリミング。
E-PL5+BORG 45EDII直焦点。
ISO3200、1/3秒。

YouTube動画はこちら


パンスターズ彗星観測2013年3月15日2013年03月15日 23時38分52秒

パンスターズ彗星(C/2011 L4)観測記録。



18:47:18~18:48:03に撮影した9枚をステライメージ6.5で加算平均コンポジット後トリミング、トーンカーブ調整。
PENTAX K-30+Ai Nikkor ED300mmF4.5SペンタックスKマウント改造レンズ、絞り開放。ISO3200、1秒露出。
五藤光学MARK-X赤道儀を自作モータードライブで恒星時追尾。
極軸はGoogleSkyMapでの目測設定。
観測場所は八ヶ岳PA下り。

18:42:47~18:43:27に撮影した6枚をステライメージ6.5でコンポジット。
2枚づつ加算合成した3枚を加算平均合成後トーンカーブ調整。
トリミングなし。
OLYMPUS E-PL5+BORG 45EDII直焦点。
ISO3200、1秒露出。
赤道儀条件、撮影地は上記と同じ。

YouTubeでの動画はこちら