短焦点反射用Kマウント用コマコレクタ自作2015年09月08日 21時58分37秒

短焦点ニュートン反射望遠鏡のコマ収差を少なくするためにコマコレクタを自作する記事が検索するといくつか見つかります。

ケンコーのACクローズアップレンズ49mmを使ってTリングに組み込んで使うという記事です。

この、クローズアップレンズ49mmというサイズだけが一人歩きして、マウントの情報が置き去りにされてしまっています。

この方法で自作できるのはCanon EOS EFマウント用のTリングのみです。
この点は注意が必要です。

私はキヤノンとニコンからペンタックス、オリンパスに乗り換えたのでEFマウントは関係ありません。

EFマウントのバヨネット部分の内径は49mmより少し大きいので49mmのクローズアップレンズがそのまますっぽり入るのですが、ペンタックスのKマウントの場合のマウント側の内径は約41mmです。ですので、49mmのクローズアップレンズはマウント側から取り付けることなど出来ません。

ではACクローズアップレンズに40.5mmなどのサイズのものがあるのかといえば、存在しないのです。
この時点でアクロマートなクローズアップレンズは諦めることになります。

以下の部品を用意します。

(1) HAKUBA MCクローズアップレンズNO.4 49mm
   これはアマゾンで一番安かったのでこれを選びました。
   焦点距離はざっくりした測定では概ね260mm程度だと思います。
(2) KENKO製Kマウント用Tリング
(3) 百均アルミテープ
(4) つや消し黒塗料



レンズを止めているリングはそれほど力を入れなくても簡単に回りました。



レンズと枠を分解したところです。



下の黒いリング二つはKマウント用のTリングの外側のマイナスの芋ネジを緩めて内側のリングを取り外したところです。

49mmの径のレンズはマウント側からは入れることが出来ませんのでTネジ側の内側のリングを外してマウント側との間に外したクローズアップレンズを入れることにします。


この内側の内径は49mmよりは大きいので隙間を埋めるためにアルミテープをカットした物を貼っていきます。
4周位貼れば何とか遊びは少なくなります。

また、Tネジ側のリングのマウント側の面にもアルミテープを貼ってそれをレンズの押さえに使います。これでリングを取り付けてしまえばレンズの遊びはなくなります。





上記がクローズアップレンズを入れて取り付け完了したところです。


照明の反射でレンズが入っていることが分かると思います。

本日の工作ではアルミテープを貼った部分をそのままにしていますが、角度によっては無駄な反射が発生しますので、つや消し黒塗料をアルミテープを貼った部分に後から塗装するつもりではいます。

さて、この自作コマコレクターはスカイウォッチャーBKP130に使う予定ですが、その効果についてはまた後日報告することになります。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログでは「組込み」と「組み込み」のどちらを使っている?

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kumikomi.asablo.jp/blog/2015/09/08/7784031/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。