なくならない中間搾取ヤクザ会社2020年10月31日 04時07分28秒

■宣言
私の書く記事は私の経験に基づくもので誰かを取材しているのではなく自分の経験した事実のみを
書いています。

■偽装請負再びおさらい
客先常駐で仕事をしているフリーのソフトウェア開発エンジニアは多い。
しかし、100%偽装請負だ。
よく法律関係のサイトで偽装請負について解説しているがフリーのエンジニアの場合
どこかに常駐した時点で偽装請負では「ない」ケースなど100%あり得ない。

「フリー」であるということは直接自分が契約している会社とは雇用契約ではなく業務委託契約、
多くの場合、準委任契約を締結している。
そして多くのエンジニアは「無知」なので自分の技術力に対して支払われる対価の中間搾取に
無頓着だ。

■商流という言葉
常駐先会社(A社)⇒B社⇒C社⇒D社⇒E社⇒フリーエンジニア

エンジニアは常駐先の会社A社で「準委任契約」で働くことになります。
もちろん直接の契約はE社との間でA社と契約はしていません。
この時A社はB社との契約だと思ってエンジニアに対して「指示を出す」
「指示を出した」時点で偽装請負=違法行為ですが、ここではその問題は無視。

ここで問題にしたいのはフリーエンジニアはE社の名前しか知らないケース。
逆にA社もB社の名前しか知らないケース。
これ、なんか、違法な薬物関係とか詐欺の手口に似ていますよね。
知らないから追えないケース。
まだ、B社やE社は双方から分かっているので問題ないのですが、
問題なのはC社とD社ですね。
「商流のノード」になっているということは何もしていないのに利益を
得ているということです。

■中間搾取を許容する場合と許容できない場合
昨日実際に経験したことです。
上記の商流で表現するとB社と契約している別のエンジニアXさんはA社である業務を
行っているのですがXさんのプロジェクト拡大のための案件面談を受けました。

面談を受けるために待ち合わせ場所である菊名駅改札前に出向いた私はE社の担当者と
待ち合わせしていました。
E社の担当者は誰かに電話して「初対面の」D社の担当者と名刺交換して私の
経歴書を手渡しします。
D社の担当者はまた電話してC社の担当者と挨拶して私の経歴書を手渡します。
D社の担当者とC社の担当者は初対面ではなようです。
その後喫茶店に連れていかれてB社の営業とXさんと面談します。

Xさんは私の技術力を評価してくれたみたいですぐにE社からは次のステップに
進めたいという連絡を受けます。
この時私がE社に条件を出しました。
E社と私との契約形態と商流の開示(すべての会社の実名の開示。

E社は商流の開示について拒否しました。
「会社間の契約なので」という理由です。
E社の担当者は頭が悪い。バカなんです。
商流の開示さえしてくれれば私は契約するつもりはあったのです。
即刻、契約は拒否してE社との連絡手段を絶ちました。

E社担当者は自分が違法行為をしている意識も中間搾取に加担していることも理解していない。
なぜ商流開示を求めているのかを逆に私に質問する始末。
中間搾取を「ビジネス」だと思っている。
商流の開示は「お金の流れ」をつかむために必須です。
それぞれの会社が反社会勢力かどうか調べる必要もある。
特に全く何もしない、知りもしないC社やD社の「売上」に貢献する必要などない。
E社担当者は恐らく「この業界」の通例だと教育されているのでしょう。

最終的にはA社に迷惑がかかるということも考える必要がある。
どのみち100%偽装請負なのでそれ自体は許容するにしても商流が分からない仕事は
受けるべきではない、ということです。
自分が反社会勢力の資金源にならないために。

■SESとフリーエンジニアの契約の仕方
SESというのはシステムエンジニアリングサービスという業界特有の言葉ですが、
上記の例のようにヤクザな場合と偽装請負ではあるものの比較的健全であるケースに
分かれます。
どうせ違法行為は変わらないまでも最低限反社会勢力の収入源にならないためにも
健全な会社と契約しましょう。
私は「フリーのエンジニア」と名乗っていますが、実際には客先常駐の場合は直接の
窓口の会社とは雇用契約を締結しています。
また、その会社は派遣事業許可を受けている必要もあります。
商流も全て明らかなケースでしか仕事は請けません。
多重階層の準委任契約などそのこと自体が矛盾するからです。
ひとり一人のエンジニアは商流開示を求めてみてください。
開示できない場合は「ヤクザ」です。