MARK-X赤道儀用小型モータードライブ製造在庫僅少2022年05月21日 23時25分42秒

■モーター在庫
ビクセンMD-5同等品が5個、五藤光学MARK-X赤道儀P型モータードライブ用モーター在庫2個です。
今回注文いただいたのでMD-5同等品1個消費して在庫は4個になります。
モーター在庫

■半完成品部品と工作概要
基板は実装はんだ付け済みのものが数枚あるので今回はその部分の作業は割愛。配線用のケーブル類も加工済み。回転止めピンとの連結金具も製造済みなので主な作業はタカチMB-1への穴あけ加工となります。
半完成品部品

■PICマイコンパラメータ設定
水晶発振子の周波数は8MHzのものを使っていますが、周波数カウンタで実測した値を使って分周計算ほ補正してPICマイコンのパラメータ設定値を補正してEEPROMに書き込みます。
PICマイコンパラメータ設定

EXCEL計算

PICマイコン設定値保管

■モータ配線
コネクタ配線加工は実は結構経験が必要ですが、その過程を一人では撮影できないので完成状態。今回は部品を無駄にすることなく成功。
ソフトはデフォルトでビクセンの平ギア反転用に相コントロールしているのでMARK-X用で回転軸直結の場合は反転させる必要があります。DIPスイッチで反転させても良いのですが見てくれが悪いので配線のA相とB相を逆にして配線しています。
モータとコンロローラを接続して動作確認

■アルミケースへのモータ取り付け加工
ケースが変形するのでポンチを使わず電動工具で穴あけを行うと位置がずれてしまうので手動で穴あけします。位置が決まれば電動ルータで穴あけします。
まずはモータ軸部分の穴あけが基準

電動ルータで少しずつ穴を大きくしていく

穴あけ完了して仮組み。今まで一番まともな出来だと思う。無駄にやすりを使った補正は行っていない。
モータ仮取り付け

モータ固定状態

■アルミケースへの基板取り付け加工
位置決め用基板で穴あけ位置位置決め


基板取り付け位置固定

DIPスイッチ部分の穴あけ加工開始

小さめの穴あけ加工大まかに完了

DIPスイッチ部分の仕上げ前の穴あけ加工状態

基板取り付け加工完了

■電源コネクタ部分の穴あけ
電源コネクタ用穴あけ

■基板とモータ取り付け
モータと基板取り付け

基板とモータ取り付け

■回転止めピンとの連結部加工と取り付け
部品のカドをやすりでRをつけてケースに取り付け。
回転止めピン連結部分取り付け

■異径カプラを取り付け
モータ軸は5Φで8ΦのMARK-Xの赤経軸は8Φなので異径カプラ(6Φー8Φ)を取り付けるためにモータ側の軸にアルミテープを巻いて6Φにしてからカプラ取り付けます。
異径カプラとモータ軸の状態

異径カプラ取り付け完了

■取り付けと配線
モータとリモートスイッチジャック配線

全体の取り付け、配線状態

■MARK-X赤道儀への取り付け確認
回転止めピンは市販品とワッシャを組み合わせたもので、取り付け部分に遊びがあるのでモータ側の穴に取り付けるまでは回転止めピンは緩めた状態で固定した後に締め付けます。一度固定したら次の取り付けからは回転止めピンの緩めたり締め付けたりする必要はなく、すんなり穴に入るようになります。
MARK-X赤道儀への取り付け

モータ連結部分

12V電源供給して駆動確認。このロットのビクセンのモータは内部の減速ギアが軸を並行にすると「カタカタ」音がして耳障りですが、実際には負荷をかけて追尾状態になると音は減少します。負荷がかからないと「カタカタ」音が大きくなります。
取り付け状態での駆動確認

■最終追尾確認(2022年5月24日追記)
北斗七星の形も確認できないほど寝ぼけた空で撮影確認しました。
OLYMPUS OM-D EM-10Mark3+LumixLeicaDGVarioElmar100mm-400mmF4-F6.3ASPH..の
400mm側(35mm換算800mm)でスピカを撮影。
ISO200、F6.3、60秒露出です。恒星時追尾

スピカ、恒星時追尾

尾しないと同じ60秒で以下のように流れます。

追尾なし60秒露出

以下撮影状況