C90MAKをアイベルCD-1で使う ― 2014年09月26日 20時51分08秒
大きな望遠鏡と大きながっちりした赤道儀で使うのは確実で、使い勝手が良いのは当たり前ですが、徒歩移動できるような機材にはなりません。
自宅のマンションのベランダの前には樹木が茂っており、南向きにも関わらずに星はほとんど見えないのです。
必然的に近所の川原まで徒歩で機材を運びたいのですが、まともな機材だと一回の運搬ではすまなくなります。
気楽に一回で徒歩運搬するための望遠鏡一式を検討しているという次第です。
そこでまず目をつけたのはセレストロンC90MAKという1250mmF13.9のマクストフカセグレン式の望遠鏡です。
ミニボーグも使っていますが、ミニボーグはどちらかといえば彗星、星雲、星団用の短焦点写真鏡で月、太陽、惑星を拡大して撮影する目的には適していません。
近所の空は明るいのでもともと彗星、星雲、星団などは対象とはなりません。
要するに、月、太陽、惑星用の徒歩移動運搬用望遠鏡一式として検討しているということです。
次に赤道儀です。MARK-X赤道儀は持っていますが、こちらもアルミバッグが必要で大げさになります。最低限、ソフト系のカメラバッグの類に収納できて欲しいのです。手持ちのアイベルCD-1がその目的にはぴったりでした。
最後に三脚。まともなカメラ用三脚は結構重くて高い。ビクセンHAL三脚も重過ぎです。そこでたまたま手に入れたビクセンミニポルタ経緯台の三脚をCD-1と組み合わせてみます。
以下の感じになりました。
使っている部品は鏡筒接続部分はベルボンプレシジョンレベラーです。赤緯方向の粗動ができますし、赤経方向の部分微動も可能です。
プレシジョンレベラーを1/4ボルトで止めている部分はユニテックのダブル雲台ベース。バランスウェイトシャフトはビクセンのガイドパックS用プレートのオプションのもので、バランスウェイト1kgも同様です。
ダブル雲台ベースはユニテックのテーパーアダプタとテーパーキャッチャーで取り付けています。
全体的には以下のようになります。OLYMPUSのミラーレス一眼なら直焦点撮影の負荷も少なくできます。
なお、バランスウェイトシャフトは特注の長いものに変えています。
荷物一式は以下のようになります。ミニポルタ経緯台の三脚はものすごく軽く、運搬の負担は少ないです。強度的にはもちろん十分ではありませんが、徒歩移動のメリット優先です。
アイベルCD-1アングルプレートの寸法など ― 2014年09月24日 22時08分06秒
アイベルCD-1にユニテック製部品を取り付ける ― 2013年08月24日 19時31分41秒
2013年胎内星まつり会場で協栄産業がユニテック製品を展示販売していました。会場限定で割引もしていたのでテーパーキャッチャーとテーパーアダプタを購入しました。この二つの部品は意外にお安い。
自作のスライドプレートを取り付けてみたところ。
以上、会場でのお試し写真です。
以下は解説の為の事後写真です。
左側が回転ステージを取り外したところ。右側のCD-1はノーマル状態です。3本のキャップスクリューを緩めてはずすだけです。
回転ステージを取り外しています。センターの1/4のキャップスクリューも取り外しました。
後は元に戻すだけです。
この状態になるとM8の35mm間隔の二つのビス穴を使ってテーパーキャッチャーが取り付けられます。
テーパーアダプタを取り付けたところ
オリジナルのCD-1の場合、雲台を取り付けても緩む方向に荷重がかかると回転してしまいますが、テーパーアダプタは回転防止のネジが裏から締め付けられるようになっており、そのような心配はなくなります。
また、赤経方向の粗動回転もカメラなどを支えながらテーパーキャッチャーのクランプを緩めて行えば可能となります。このメリットも大きい。
アイベルCD-1にSWAT-200用極軸望遠鏡取り付け ― 2013年03月06日 23時06分00秒
私が好きな極軸望遠鏡のパターンは五藤光学MARK-Xタイプですが、あっちは明視野照明な点が残念なところ。
明視野照明なところはアイベルCD-1純正のものも同様です。
明視野照明なところはアイベルCD-1純正のものも同様です。
まるで純正の様な仕上がりですが、ちょっとだけ改造しています。
アイベルCD-1用の取り付け部分のネジ穴は1/4インチですが、ユニテックの取り付けネジはM6です。
どっちを改造するのが楽かというとアイベル側のネジ穴の改造です。
強度が落ちますが1/4インチのネジ穴にM6のタップを立てて対応しました。
この方式の難点はSWAT-200用の極軸望遠鏡の高額なところ。CD-1ベースとほぼ同じ価格。ヤフオクでちょっとだけ安く手に入れましたがそれでも送料込みで2万円でした。
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