いまさらながらの涼宮ハルヒの憂鬱・エンドレスエイトのお粗末赤道儀2011年05月08日 22時27分41秒

涼宮ハルヒはWOWOWでの一挙放送のおかげでやっと目にした私です。

放送当時は全く興味わきませんでした。28話全て見終わっても大した作品だとも思えませんが、「エンドレスエイト」を特に興ざめにしてくれたのが天体観測シーン。

ドラマなどでも同様ですが、スタッフに知識がないのであれば下手に触れないに越したことはない。

でもどの程度の知識が必要かというと、「宙のまにまに」のようにこだわる必要は全くなく、専門的な知識も必要ない。普通に小学校の「理科の知識」があればなんでもない問題なはず。地球儀回すだけでも理解できなきゃいけない。 その割りに話しの内容は宇宙物理的な難しい用語を出す。内容と表現(作画)のギャップが大きすぎるから作品自体を駄目にする。

  1. 天体望遠鏡の架台には経緯台と赤道儀がある
  2. 赤道儀には極軸がある
  3. 極軸は天の北極(つまり北ね)を向いている
  4. 惑星は黄道上を公転している
  5. 黄道は北極を通過しない

火星を見せるのは間違ってないが(というか原作ではそうなっているのかもしれないけど)、北に見えるはずはないのですよ。 なぜ、北かというと極軸とほぼ平行に鏡筒を向けて火星を見ていたから。

極軸をあわせずに見ているとしたら追尾できないのであんな高倍率では観測できない。頭のいいハルヒがそんな使い方をするはずもないので作品の世界観とも矛盾する。

天体望遠鏡のカタログを見て作画するのはいいけど、使い方だって、カタログには載ってる。ちょっと検索しても使い方は分かる。 画を描けばいいってもんじゃない。

特に、8回もチャンスがあったのにね。望遠鏡の描写をしなかった回のスタッフは優秀です。そういう意味では。

ああ、そういえばハルヒの作った太陽系では北に惑星が見えてもいいかもしれないけどそうすると地球の自転と公転の問題とも矛盾してくるのでもっとややこしいことになる。普通に1日は24時間(23時間56分+4分)だということも表現していたしね。