LANDISK HDL-F320での開発環境整備2008年07月17日 00時32分04秒

玄箱HGはもともとLinuxで遊ぶつもりで購入して、debian化しました。 これとは別にI-OデータのLANDISK HDL-F320というNASも単純にファイル共有のために使っていました。

開発の仕事でこのLANDISKの関連のものがあるようだったので、開発環境整備が必要になりました。

LANDISKについてはとりあえず、telnetでログインできる状態には手を加えていましたので、今回は追加で開発環境を整備することにします。 但し、玄箱とは違い、基本的にはLANDISKは製品の状態からdebianパッケージがインストールされています。 従って、開発環境の構築は製品状態で無効にされている機能を復活させることで対応可能です。

とは言っても、結果的には玄箱での作業よりも手作業が多いことになります。

こちらの手順でほとんど、apt-getできる環境は構築できました。

開発環境の整備の為には、さらに以下の作業も必要でした。

  • sshが使用するため、/etc/groupに"nogroup:x:65534:"を追加
  • sshd_confは玄箱と同様に変更
  • /var/backupsディレクトリを一部のパッケージで使用するため追加
  • 上記は/mnt/hda5/landisk/backupsのシンボリックリンクとする
  • /etc/init.d/rc.localに上記のシンボリックリンク実行のlnコマンドを追加
  • /homeディレクトリのパーティションが小さいので/mnt/hda6に実体を作ってシンボリックリンクする

apt-getでインストール時、man pageのインストールを伴う場合に失敗することがあるので、さらに以下の設定も追加

  • /etc/groupに"man:*:15"を追加
  • /etc/passwdに"man:x:15:15:man:/var/cache/man:/bin/sh"を追加
  • /etc/shadowに"man:*:10956:0:99999:7:::"を追加

ちなみに、最初の段階のtelnetの有効化はこちらをダウンロードして対応します。

なお、Landiskのsamba設定(smb.conf)では共有フォルダのユーザとグループがどちらも"nobody"になっていて値としては99が設定されています。追加でいろいろなツールをインストールしているとnobodyが65534でnogroupが65534ということが前提となるものがあります。この設定と矛盾しない為には/etc/group,/etc/passwd,/etc/samba/smb.confの方を予め世間一般的な標準の設定に変更しておいた方が良いでしょう。私の場合はfetchmailを後からインストールしたときにこの問題が顕著化しました。