業務委託ってそんなんでしたっけ?2016年12月01日 19時15分26秒

組込み系エンジニアの転職事情

私は頻繁に会社を変わっているのですが、組込み系エンジニアの育成に失敗した日本においては比較的いろんな会社で評価をいただいています。

最近はIoTやロボット(ドローン含む)が流行っていて、クラウド側やスマートフォンなどのUI側デバイス上でのアプリケーションの開発だけではなく、センサーデバイスやブリッジ/ゲートウェイ機器側の開発に必要な組込みシステム開発ができるエンジニアも求められています。

「就職」にこだわらなければ年齢の割に仕事を請けられていて、今後も大丈夫ではないかという気もしています。

日本をダメにする人月商売には加担しない

ですが、基本的に「人月商売」の人を横流しするだけで手数料を収入源とするビジネスモデルの会社の売り上げに加担したくないと思っています。

また、このビジネスモデルが日本の技術力を低下させて、大企業であればあるほど、ろくなエンジニアしかいない、という状況を生んでいる根本原因だとも思っていますので、その状況の改善に何も役にも立たないことはやりたくありません。

「最初は業務委託でお願いします」ってどゆこと?

さて、スタートアップなベンチャーや零細企業で評価をいただいても最初は「業務委託」で様子を見たいという声を最近よく聞きます。

「業務委託」ってそんななんでしたっけ? 違うはずです。 彼らの言う「業務委託」は概ね以下のような内容です。

  1. 月額固定(税込み)
  2. 会社には毎日来てもらう
  3. 就業時間などの決まり事も社員と同じ
  4. 交通費は出してもいいよ(出さない場合もあり)
  5. 社会保険には入らない
  6. 残業手当という概念はない
  7. 有給休暇もない
  8. 社員より月額報酬が安い場合すらある
  9. 契約により期間を区切る
  10. 社員登用を考えてやってもいいよ

これは業務委託ではないですよね。

労働基準法の脱法や社会保険加入義務を避けるための「方策」として使っているようです。 問題なのは、それが「違法行為」だという自覚がないということです。 そもそも、対等な契約とは言えず、上から目線ですね。

これに比べれば冒頭の人月商売手数料ビジネスの会社の方がまだ「業務委託らしい」契約内容になります。

  1. 月額固定(税込みにしたがるが交渉によっては税別にも可能)
  2. 月額固定とは言っても140H-180Hの間とかの範囲を設けて超えた分は「超過清算」可能
  3. 基本契約と個別契約に分ける
  4. 見積書、注文書などのやり取りを行う
  5. ソフトウェア開発の場合、「瑕疵担保」条項がある場合があるが、それを理由に断れる(他に頼める人間がいるのならそっちに頼め)

ということで、スタートアップベンチャーや零細企業の社長がなぜ「業務委託」の定義を間違っているのかは関心はないのですが、明らかに違法行為です。

契約はタイトルではなく内容できまる

「契約」というのはタイトルで決まるのではありません。 雇用契約書と書いてあるから雇用契約、業務委託契約書と書いてあるから業務委託、ということにはならないのです。 契約の内容によって決まります。

毎日決まった時間帯に会社に拘束されて上司に指示される仕事を毎日毎日行うのは「雇用契約」です。契約書が「業務委託契約」となっていても関係ありません。

実質が雇用契約なのですから、残業手当や有給休暇や社会保険加入などの手続きを行わなければならないのです。

もし、本当に「業務委託契約」を締結したいのであれば以下は必須でしょう。

  1. 出社してもしなくてもいいよ
  2. 欠勤などの概念はない
  3. 出社する場合は何時に来てもいいし、何時に帰ってもいいよ

もう少し「業務委託」っぽくしたいのであれば、以下も必要でしょう。

  1. ある一定期間での成果物を決めてそれに基づいて発注してそれを受注する
  2. 成果物を納品する
  3. 請求書発行に基づいて入金される
  4. 報酬は社員の給料よりは高い

こういう基本的な契約に関する知識、意識がない会社はどんなに素晴らしい技術を持っていてもだめだと思います。 労働基準法や業務委託契約の条件なんていう、「簡単なアルゴリズム」すら理解できない人たちの経営する会社なんて大したことないでしょう。

こちらにも解説があります。 ※本文中の「雇用契約」は「労働契約」と同義です。

復刻「キーワードガイダンス」の予告2014年02月15日 00時46分35秒

技術評論社。「SoftwareDesign」とか出版している会社ですが、「組込みプレス」という雑誌を出していました。

その中で「キーワードガイダンス」という1ページ記事を私は担当していたのですが、突然の「休刊」。

トレンドというか組込みにまつわる「キーワード」を1ページで説明するという企画だったのだけど、1ページにまとめるのが結構大変で勉強にもなっていました。

そのコンセプトは非常に良いと思っていたので復刻したいと思います。

まずは過去の記事を誤字修正程度の手直しはしても元の内容そのままにこのブログに再掲しつつ、新しい記事も書いていきたいと思います。

キーワードガイダンスのコンセプト上、余り「調べ物」しないようにしていました。調べ物して書いたらウィキペディアになってしまうから。

ちなみに、1ページというのは1600文字から2000文字位です。 フォントサイズやレイアウトに影響されます。 原稿用紙4枚から5枚の内容ということです。 図や表も使いません。

最後に、雑誌記事の原稿の公開については執筆当初から編集部の許可をとっていて、発売後一定期間経てば公開しても良いということにしていました。別のホームページでは「ひっそりと」既に公開していましたが改めてこちらのブログでも公開することにしました。

ヨドバシポイントカードは会社名義で作れと主張する経理部門は正しいか?2013年12月22日 03時36分42秒


会社の経費で何か買い物をする場合にいろんなお店のポイントカードのポイントをどうするか、という問題。
上記の説明は一見まともそうですが、現実とはかけ離れている。

ポイントカードがある店でポイントカードを提示せずに購入した場合のことを考えれば簡単。単にポイントが付かないだけ。ポイント分を値引きしてくれるわけでもない。
それをベースに考えるべきであって、自分のポイントカードに会社の経費で購入したものに対するポイントを貯めて、それを後で自分のために使うのはけしからん、というのはまさに時代錯誤。頭がおかしい。

昨今、ポイントカード制をとっていないお店など皆無といってもいい。コンビニだって電子マネーでポイントつくし、クレジットカードで払えばクレジットカードのポイントも付く。
百均位かなポイントが付かないのは。

で、ある会社の経理部門の通達では個人のポイントカードでヨドバシなどのポイント制を導入している店舗で購入して小口清算する場合、必ず、個人のポイントカードを使うのではなく、会社名義のポイントカードを作ってそれを使うように、ということを決めた。

これ、上記の経理屋さん視点の記事からは正しい対応になるように見えるけど会社のコスト削減にはならないことに注意が必要。

10人未満の企業ならまあ、同じフロアに全社員がいるのでこの制度を採ることによるデメリットは少ないだろうけど100人とか1000人とか1万人の社員全員がこんなことやらされる羽目になったら、その対応にかかる「時間的損失」の方のデメリットが大きくなる。

なぜかというと緊急避難的な調達が必要だからヨドバシなどで購入する羽目になっているわけ。この部分の状況が重要。
明日、何々が必要だから会社の帰りの途中経路のヨドバシで買って領収書もらってくる、ってなケース。

業務時間内に、これからヨドバシ行って買い物してから戻ってきますってケースはそうはないだろう。
業務時間内であってもどっかに打ち合わせに出かけたついでのたまたま通り道にあったヨドバシで買い物するとかそういったケースを考えるのが妥当。

1.自分のポイントカードしかないからポイントカード提示せずに購入
  会社側の経費変わらず、個人のポイントもたまっていないだけ
2.自分のポイントカードしかないから購入をあきらめて必要なものが揃わず翌日の業務に支障が出る
3.自分のポイントカードしか持っていないから会社に電話して誰かに会社名義のポイントカードを持ってきてもらって買い物する
4.誰も会社のポイントカード作ってないから新しく会社名義のポイントカードを作る。なんか、面倒な手続きで時間を浪費
5.すぐ目の前にヨドバシあるけどポイントカード制ではないお店を探しまわって明らかに高い買い物をする。

どのケースでも経費削減にはならないよね。せいぜい筋を通すために1.のケースをやるのが妥当な位かな。

こんなことに頭を使わなきゃいけない時点で時間のロス。コストがかかることになる。生産性が低下する。

日本の会社の経理部門の人間には馬鹿が多いということだろう。

みずほシステム障害の真相(想像)2011年03月26日 05時08分49秒

みずほのトラブルですが、ソフトウェア開発「業界」の現状を考えると「当たり前」だと思えます。

以下、羅列します。

  • 頭がいい、悪い、能力がある、ない、とは関係のない次元で決定権を持つ人間の意見が通る
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  • 派遣の横行
  • 擬似正社員の横行
  • 偽装正社員の横行
  • コードが書けない人間がプロジェクトマネージャ
  • コードも書けない人間が設計
  • 派遣エンジニアが中核のコードを書くのでコードの書けないプロジェクトマネージャはレビューしても「瑕疵」を指摘できない。
  • コードが書けない設計者は全体システムを俯瞰してのシステムイメージを想像すら出来ない
  • クリティカルなシステム設計の経験をしている人間がほぼ絶滅

5度目の青色申告完了2011年03月14日 19時23分46秒

最近書くことが同じ。

今年もやっと確定申告完了しました。

例によって国税庁のページの申告書作成コーナーで全て完了。納税はインターネットバンキングで行いました。

e-Taxでの申告ですが、e-Taxソフトは今回も不要でした。