J:COM地デジパススルー再送信有料化問題2011年01月06日 01時31分18秒

J:COM決算説明会で地上デジタルパススルー再送信を有料化するようなことが言われているという話題が一部、2chなどで盛り上がっているようです。

2chなどの話題を整理すると、マンション管理組合によっては「騙されて」再送信に関する費用を支払っているとか。 一方で無料で対応している管理組合もあるようです。

これはJ:COM、管理組合、各戸の区分所有者の3者による契約関係をきちんと確認しなければならない問題です。

実際、当管理組合ではJ:COMとの覚書を締結しており、概略は以下のようなことになっています。締結したのは2年前です。

  1. 甲:管理組合、乙:J:COM、丙:区分所有者または居住者を明記
  2. 期間10年の覚書
  3. 10年経ったら1年単位の自動更新
  4. 共聴設備は管理組合の所有物
  5. 保安器からJ:COM側の設備はJ:COMの所有物
  6. 共聴設備は管理組合のものなのでJ:COMが保守する対象とはならない
  7. 共聴設備の保守は管理組合が実施する
  8. 各戸の区分所有者または居住者がJ:COMと契約する(しない)のは自由
  9. アナログ波、地上デジタル波のパススルー再送信は無料

以上により、一部で話題になっている「地上デジタル放送再送信施設利用料」などは支払っておりません。

ちなみに、共聴設備が管理組合所有物ということから私が理事長を務めて以降、理事会役員で毎月共聴設備=ブースターなどの電源状況などを点検するようにしております。異常があればその都度業者に修理などを依頼する扱いです。

J:COMではこの保守点検を含めた保守サービスの名目で月々いくらというような契約を持ちかけてはきましたが、断りました。多分、月々1戸あたり525円とか735円というような額だったと思います。この額は2chなど報告されている額と一致します。だとすれば、要は管理組合理事会がきちんと対応すれば防げる問題だと思います。J:COMとの関係を断ち切るということまではせずに対応した方が、好きでJ:COMと契約している住人とのトラブルにもならずに円く収めることが出来ると思います。

覚書の内容もJ:COM提案の最初の内容からはかなり書き換えさせています。中身がわからないからといってそのまま締結しないようにしましょう。理事会の理事が全員技術のことが分からないのであれば区分所有者または居住者の中から詳しい人を探すという手間くらいはかけましょう。

なお、「テレビ端子交換」を詭弁に気付かずに「地デジ対策」という名目のままに実施させていたら、どうなっていたことでしょう。私が理事をたまたまやっていたから逆手に取れたのであって、そうでなかったらと思うとゾッとします。多分テレビ端子交換は「布石」だったのだと思います。時系列的にも辻褄が合います。

ケーブルテレビの流合雑音対策の詭弁を逆手に取る2011年01月05日 13時05分31秒

auの周波数再編に関する詭弁の機種変更対応に対する意見を見ると分かるとおり、キャリアって説明の手間を省こうとするあまり、「ウソ」をつくことがあるようです。

一般人には理解できないだろうという完全に相手を馬鹿にする行為だけでなく、自分達のサポートや店舗スタッフ、営業の質も落としていることになっています。

ちょっと論理的な考察をすれば「ほころび」には気付くのですが、残念ながら騙されてしまう人も多いのでしょう。 それが、金銭に絡むとか資産に絡まなければかわいいのですが、実際には金銭が絡む事態に陥ります。 auの周波数再編の話は特に説明の仕方が利用者を馬鹿にしているのは確実でしょう。

さて、何の関係もないような用語の「流合雑音」ですが、ケーブルテレビ局の営業は流合雑音対策についてauの周波数再編と同じ論理で契約者に説明してくれます。 今回は業者の詭弁を逆手にとったという事例です。

j:COMの詭弁

実は私の住んでいるマンションはj:COMの再送信でテレビ共聴されているのですが、もともとは独自に屋上にVHF/UHF/BSアンテナを設置していました。その後、VHF/UHFアンテナを切り離してj:COMからのケーブルとBSアンテナを混合して各戸に配信していました。

j:COMとしてはSTBを使った契約とインターネット接続利用者で収益を上げるモデルで工事費は無料で対応し、保守契約をしない契約で月々の支払もありません。もちろんSTB契約者やインターネット接続契約者についてはj:COMとの契約料が発生しますが、j:COMと契約しなくても単にテレビは見ることが可能な状態となっています。

私がマンション管理組合の役員をしているある日、j:COMが各戸に設置されている「テレビ端子」を交換したいと申し出ました。 その時の申し出は簡単に言うと以下です。

「地上デジタル放送対策」のために全戸の端子をノイズフィルタ付の端子に「無料で」交換したい。理事会でそのように告知して欲しい。

実はその時、私は既に地上デジタル放送やBSデジタル放送は受信している状況で説明に納得できません。とりあえず理事会向けに説明会を開くように要請しました。 その時のj:COM営業の態度が偉そうにしていて「交換してやるんだ」という意識が見えたのでいじめたくなったというのも、実は動機としてあります。

理事会向け説明会でやっと説明されたのが「流合雑音対策」の問題。

最初の「地上デジタル対策」だと理事会側や住民側は「ありがたく端子を交換してもらう」という態度にならざるを得ないのですが、「流合雑音対策」ならば、違います。ケーブルテレビ局側の都合なわけですから、「交換させてやる」という対応になります。なんせ、地上デジタル放送受信については何の問題もなかったわけですから。

j:COMを逆手にとって110度CSデジタル対応に設備を刷新

以下のように誘導して設備を刷新しました。

  1. 端子の実物サンプル提示と仕様書、カタログを要求。※他の管理組合では要求されたことはないとのこと。
  2. 私には工事担任者と電気工事士の資格があり、営業では話にならないと技術者に説明を依頼。※ただの素人が相手ではないことを営業に思い知らせる。
  3. j:COMにはj:COMの都合でテレビ端子を交換したい旨全戸に告知させる
  4. 地上デジタル対策などという「ウソ」は告知からは排除
  5. 理事会としてはj:COMに協力する形とし、一応は「ありがたがった」態度にしてあげる、と営業を丸め込む
  6. 各戸の工事日などの調整はj:COMが行う
  7. 全戸・全てのテレビ端子を無料交換  ※BS/CS帯域対応の流合雑音対策フィルタ付の直列ユニットで結構お値段も高いもの
  8. 交換工事時の各戸への営業行為を禁止させた
  9. 次年度予算にBSアンテナ交換予算を「老朽化」と称して策定。※実際に老朽化していて交換の時期に来ていた
  10. 交換アンテナを110度CSとBSの共用型を選定するように業者に依頼
  11. 合わせて共聴部分のブースター、分配器、分波器などを全てCS/BS対応品に交換  ※j:COMと保守契約をしていなかったところがミソ

全戸分の直列ユニットの部品代、工事代を無料に抑えて地上・BS・110度CSデジタル化完全対応にしたという事例でした。

消防訓練2009年10月11日 16時34分13秒

私の住んでいるマンションの消防訓練。

はじめて起振車の体験をしてみました。

特別設定メニューの「関東大震災」を体験させていただいたのですが、あんなのが発生したらとてもじゃないけど建物含めてだめだな、と実感しました。いくつかのプレートなどの条件が重なってかなり長い間いろいろな揺れが発生してました。

単相200Vから単相100Vへの変更2009年07月05日 00時05分52秒

世の中には単相100Vではなく単相200Vが前提の電気製品があります。 広いお部屋用のエアコンなどがその例であり、私が住むマンションの集会所にも設置してありました。

理事会理事の任期は終えた私でしたが、電気関係が得意だということでお声がかかってしまいました。経緯は以下。

経緯

  • 集会所の2箇所のエアコンが壊れていたので新しいのを購入して取り付けてもらった
  • 新しく2台購入したエアコンは単相100Vだった
  • 取り付けに来た業者に指摘されるまでコンセントが単相200Vだとは知らなかった
  • 業者にはブレーカとコンセントの取り替えをアドバイスされた
  • 管理会社に簡単な費用を聞いたら10万円程度との回答
  • 高すぎるので私に相談

調べた結果ですが、部品代だけなら2箇所で3,000円でおつりが来る感じですね。 以下の工事プラン。

プラン1

  • 単相200Vのブレーカの負荷側の1本をはずして中性線に接続
  • 中性線の接続は端子台抱き合わせ
  • エアコン側のコンセントを単相100Vのものに交換接続

プラン2

  • 単相200Vのブレーカの入力側電源バーを切断して取り外す
  • 取り外した後に中性線を接続する
  • エアコン側のコンセントを単相100Vのものに交換接続

プラン1は主幹ブレーカを切らなくても作業可能ですが、電気の専門家としては余り良い接続ではない。 プラン2はすっきりするし接続的に望ましい。でも主幹ブレーカを切らないと工事ができない。また、電源バーを一式取り外して金ノコで切断する必要があるので、ちょっと面倒。なぜ切断しなければならないかというと、どうもこちらの製品のようにネジ止めされているのではなく、溶接されているように見えるから。

いずれにしても管理会社の正式な見積を受け取ってからの理事会の判断に任せましょう。

疑問点

中性線の黄色い線が下まで延びて端子台に接続されています。左側の端子台はスイッチ付です。これは調べてみると中性極開放スイッチ付端子台というものらしいです。

ペーパー電気工事士の私はこんな端子台ははじめて見たし、何で「グランド側」をいちいち個別に切る必要があるんだろうと思ったのでした。

一応、Yahoo!知恵袋の回答にヒントがあり、個別に切る必要があるんだなということが分かりました。この結論から行くと、プラン1の工事は適切ではなく、中性線側も単独に切断できた方が良いことになります。プラン2の場合は電源と中性線を同時に入り切りできます。

その他

使われている漏電遮断器のNF50-CSってこちらをみると2000年に製造中止になってますね。あとどれくらい大丈夫なんだろ。中国の会社ではまだ売ってる?

理事会役員任期満了2009年05月23日 23時15分10秒

1年目の理事会役員が理事長でつらい1年を過ごし、2年目はくじ引きで留任して会計担当として理事会の仕事をしてきましたが、本日やっと任期満了し、新しい役員に引継ぎを済ませました。

通算で2年の任期で、つらかったことも多かったのですが、終わってみると少しさびしい感じがするものですね。

これで晴れて旅行などができるようになります。