2013年11月16日早朝のISON彗星2013年11月16日 23時38分44秒

2013年11月16日早朝のISON彗星です。
なるさわ活き活き広場で撮影しています。
当日寝坊して出発が遅れたため30分程度の準備しか出来ませんでした。

以下の写真は全てJPEG撮って出しをブログアップロード容量制限対応のリサイズ処理のみを行ったものです。
五藤光学MARK-X赤道儀と自作モータードライブによる恒星時追尾

PowerShotG16でISON彗星を撮っていますが、コンデジでの天体写真撮影の可能性はリコーGRD4に出会ってから追求しています。
旅に出る時や山登りで重い機材は使いたくないからです。ただでさえ赤道儀とか三脚とか荷物多いわけですから。
画質は多少悪くても記録できないよりはずっと良いです。
とは言え、この日はG16は「ファインダー」のつもりで使っていました。300mm以上のレンズだと目で捉えていない対象物を導入するのは困難だからです。

■4時55分13秒
PowerShotG16+テレコン(35mm換算200mm)F2.8、ISO3200、10秒
この写真はトリミングしています。構図がかなり偏ったからです。
PowerShotG16でのISON彗星


■5時3分28秒
PowerShotG16+テレコン(35mm換算200mm)F2.8、ISO3200、20秒
トリミングしていません。
周辺減光がひどいですね。
PowerShotG16でのISON彗星

以下は上記を含む3枚の画像を加算平均合成したもの。合成のみで他の画質調整はあえて施していません。
PowerShotG16でのISON彗星加算平均合成


■5時13分5秒
PENTAX K-30+AiNikkkorED300mmF4.5絞り開放、ISO3200、30秒
PENTAX K-30とAiNikkorED300mmF4.5でのISON彗星


撮影場所風景

この日の夜の月。早朝も月が沈むのは遅い状態でした。
手持ち撮影です。
OLYMPUS E-PL5+BORG 60ED+0.85X35mmレデューサ
ISO200、1/1000

Canon PowerShot G16での天体写真撮影実験2013年10月13日 23時57分17秒

Canon PowerShot G16には星空撮影用のモードが備わっていますが、そのモードを使わずにマニュアルモードで撮影テストをしてみました。

■総括
無限遠∞でのピント合わせが非常に難しくシャープな星の写真は望めません。その点で言えばリコーのGR/GRD4などの無限遠ピントはあらかじめプリセットしてありメーカ出荷時にある程度の深度範囲調整済みであり、ピントが合わないということにはなりません。ピントが甘い場合にはメーカで調整もしてくれます。
リコーGRの出荷時無限遠ピント不良のピントは甘いといってもG16とは比較になりません。比較するとピント不良のGRでさえ、十分にシャープであることが分かります。

また、マニュアルモードでの長秒露出が現実的には30秒までしか使えず、天体写真向きではありません。星空軌跡や星空夜景モードでもプリセットしてある無限遠に調整されますが、ごまかしてあるので星像は「甘い」。

MFの使い勝手がとにかく、非常に悪い。
ピント合わせて撮影してピントを微調整するなどということが現実的には不可能です。撮影して画像再生して再び撮影しようとするとMFでの撮影距離が勝手に5m程度の部分にリセットされます。再生モードにしなければそのようなことにはなりませんが、再生モードでピントの確認しないと調整も出来ないわけで、もう、ほんと、キヤノンのコンデジ開発部隊は馬鹿しかいないのだと思います。プリセット出来るようにしろ、とまでは言いませんが、せめて前回調整部分を覚えておいて戻すくらいはやって欲しいです。
MFピーキング表示も範囲が広いため現実的には使い物になりません。

光学ファインダーが使えることを期待したのですがまるで使い物にならない。代わりに、液晶画面で星が比較的確認できます。MFピーキングも赤い設定にしておくと星が見やすく、構図も決められます。

個人的には星空夜景モードは使い物にならないし、星空軌跡モードもリコーGR/GRD4のインターバル合成の方が圧勝です。使い勝手がまるで違う。GR/GRD4の方はインターバル合成の途中経過画像を全て保存しておくことも出来ますがG16は出来ません。

なお、現実的に30秒までしか使えない、とは、マニュアルモードであるにもかかわらず、40秒以上のシャッター速度を設定すると勝手にISO感度が80に固定されるからです。これもリコーと比べるとお話になりません。リコーはマニュアルモードはどんな設定も可能です。そもそもマニュアルモードとはそういうモードです。キヤノンコンデジ部隊がEOS部隊とは全く異なる部隊であることはわかりますが、写真用語から勉強して欲しいです。

とは言え、マニュアルモードでは望遠側での撮影も可能であり、これはGR/GRD4では真似ができません。
赤い散光星雲にも少しは対応できます。

■撮影機材と共通項目

特に断りのない限り共通項目は以下です。
・アイベルCD-1と自作コントローラで恒星時追尾
・マニュアルモードで撮影
・JPEG撮って出し
・サイトの制限で2MB以下のサイズになるようにリサイズ
・ホワイトバランス太陽光
・当日は月明かりがあり、微光星までは写りにくい状況
・撮影場所はみずがき山自然公園


■ピンボケ注意
無限遠マークに漠然と合わせてもピントは合いません。なんか、調整不良のような気がします。調整クリック部分でシャープに合う部分も結局見つけられませんでした。調整ステップが広角では特に荒すぎるのです。
∞マークからその先にもピント位置が調整できますが、調整度合いは全く分かりません。指標バーが∞マークに達してからの前後のクリック数で覚えて試行錯誤するしかありません。感覚的には一度星空夜景モードに設定してからマニュアルモードに設定した時と最初からマニュアルモードで設定した時のピントが違うような気がします。

以下夏の大三角形のピンボケ写真、∞にあわせてます。最初からマニュアルモードで撮影しました。
2013年10月12日 19時08分52秒、ISO1600、6.1mm F1.8 30秒。
ピンボケ写真

以下は星空夜景モードでの撮影。ピントがそもそも甘いし何らかの画像処理をしている感じて解像度も非常に悪い。星の強調モードはOFFにしています。
2013年10月12日 19時06分27秒 ISO800 6.1mm F1.8 15秒
星空夜景モードでの夏の大三角形

■広角側での撮影
無限遠ピントがシャープに決められません。

月明かりで邪魔されている夏の大三角形と天の川
2013年10月12日 22時06分05秒 ISO1600 6.1mm F1.8 30秒

はくちょう座からカシオペア座にかけての天の川。
2013年10月13日 0時29分41秒 ISO3200 6.1mm F1.8 30秒


■望遠側での撮影
広角側ではピントの甘さが顕著ですが望遠側だと比較的追い込めます。
広角側での調整ステップが荒すぎなのが問題で被写界深度に頼りすぎたからだと思います。

M31です。
2013年10月12日 21時22分15秒 ISO3200 30.5mm F2.8 30秒
望遠端でのM31

北アメリカ星雲。
2013年10月12日 23時33分02秒 ISO3200 30.5mm F2.8 30秒

カリフォルニア星雲
2013年10月12日 23時53分13秒 ISO3200 30.5mm F2.8 30秒

山の稜線から昇るオリオン座。
2013年10月12日 23時58分56秒 ISO3200 30.5mm F2.8 30秒

プレアデス星団。
2013年10月13日 0時08分36秒 ISO3200 30.5mm F2.8 30秒

ばら星雲。
2013年10月13日 1時58分16秒 ISO3200 30.5mm F2.8 30秒

オリオン座中心部
2013年10月13日 2時8分39秒 ISO3200 30.5mm F2.8 30秒
RAWデータに対して色温度、シャープネス、周辺光量、トーンカーブなど調整

■星景撮影
景色が入ると広角側でのピントの甘さが余り目立ちません。

月明かりで照らされるみずがき山と昇るおうし座。
2013年10月12日 21時33分43秒 ISO3200 6.1mm F1.8 30秒。明るさ調整。
みずがき山から昇るおうし座

星空夜景モードでの撮影。
2013年10月12日 21時36分14秒 ISO800 6.1mm F1.8 15秒。
明らかに画像処理で星の数が激減していて山の紅葉部分の色も消えてる。

星空夜景モードでは画像処理が強いのでマニュアルモードでISO800での撮影。2013年10月12日 21時42分18秒 ISO800 6.1mm F1.8 30秒
こっちの方が細かい部分まで写っていてノイズも余り気にならないです。

山の稜線から昇るオリオン座。
2013年10月13日 0時25分46秒 ISO3200 6.1mm F1.8 30秒

EOS60Da/PENTAX K-5IIs/K-30馬頭星雲撮り比べ2013年01月12日 23時39分18秒

■大体同じ時間帯の同じ空を同じ光学系で撮り比べるという企画

今回の機材などは以下です。

撮影場所:朝霧アリーナ第一駐車場
撮影日:2013年1月12日
光学系:125mmF5.4ニュートン反射直焦点(Lynx_5さん所有)
Canon EOS 60Da(Lynx_5) 21時48分15秒 ISO3200 299秒
PENTAX K-5IIs(Ankh32)    21時28分 0秒 ISO3200 299.94秒
PENTAX K-30(私)            22時 3分  9秒  ISO3200 315秒

光学系は同じですがセンサーサイズの関係でペンタックスはEOSより「広め」に写っています。

露出時間は300秒で共通のはずでしたが手違いでK-30のみ15秒も長めです。

K-5IIsとK-30はRAWデータを直接ステライメージで処理できないため、TIFF化していますが、その時に一度現像処理が行われています。

60Daの撮影時設定は以下です。
・ピクチャースタイル:スタンダード
・シャープネス:3
・コントラスト:0
・色の濃さ:0
・色合い:0
・ホワイトバランス:オート
・長秒時露光のノイズ低減:OFF
・高感度撮影時のノイズ低減:標準

K-5IIsとK-30は以下が撮影時共通設定です。
・カスタムイメージ:リバーサルフィルム
・ホワイトバランス:CTE
・長秒時NR:OFF
・高感度NR:OFF

オートガイダーでの撮影をしていますがK-30のみバッテリ切れで追尾失敗していますので、赤道儀とオートガイダーについては記述しないことにします。

ここでの公開画像はサイトの制限で全て2MB以下のサイズになるようにリサイズしています。

■所感
赤外領域の写り方とコントラストとノイズ感から60Daが一番よさそうですが、共通勝負できていない部分も考慮に入れる必要があります。
うーん。いろいろと共通にするつもりでも実際は条件合わせるのは難しいですね。ノイズ感についてはペンタックスチームは全てOFFでしたが60Daはノイズリダクション一部ONだったようです。センサーの比較は完全には出来ていないことになります。
ベースの色味の違いで後の処理に影響が出るようです。

ちなみに、K-30の前回の撮影時のほぼ買った状態の設定ではノイズリダクションは全てONだったわけですが、あれでも良い気がします。そんなに悪さを感じないです。
しかし、ペンタックスはK-5とK-30でソフトが違うので私の環境ではK-5IIsのRAWファイルの情報が読めない。これだけは何とかして欲しい。

■ほぼ撮って出し

60Da(RAWファイルをDigital Photo Professionalでデフォルト現像)
60Da DPP Standard and resize

K-5IIs(CTE現像TIFFデータ)
K-5IIs CTE TIFFをリサイズ

K-30(カメラ本体内JPEG撮って出しデータ)
K-30 JPEG撮って出しリサイズ



■ステライメージ6.5自動レベル補正処理(Lynx_5さん処理)

EOS 60Da(RAWデータ入力)
EOS 60Da StellaImage6.5auto

K-5IIs (TIFF化時ホワイトバランスCTE)
K-5IIs CTE StellaImage6.5auto

K-30 (TIFF化時ホワイトバランスCTE)
K-30 ステライメージ自動

■ステライメージ6.5人力処理(Lynx_5さん処理)

EOS 60Da(RAWデータ入力)
60Daステライメージ6.5人力処理

K-5IIs (TIFF化時ホワイトバランスCTE)
K-5IIs CTE TIFFデータ入力ステライメージ6.5処理後リサイズ

K-30 (TIFF化時ホワイトバランスCTE)
K-30 TIFFデータ入力をステライメージで人力処理後リサイズ

PENTAX K-30とEOS 60Daの比較2012年11月25日 23時43分55秒

アウトレット品だったPENTAX K-30ボディを入手。レンズがあまりないので望遠鏡直焦点撮影でのテスト。天体写真適性の確認です。

ちょうど同じ日に知人が60Daで同じ地域、同じ時間帯で同じ被写体を撮影していたことがわかり、画像をいただいて比較してみることにしました。


60Da
2012年11月25日 3:16:05~79秒露出、富士ヶ嶺
125mmF5.4ニュートン反射直焦点
EOS 60Da ISO6400
RAWデータをDigitalPhotoProfessionalでデフォルト設定現像
アップロードサイズ制限があるのでリサイズ


K-30
2012年11月25日 3:35:32~210秒露出、朝霧高原
五藤光学ED APO 80mm F8.25直焦点
PENTAX K-30 ISO3200 JPEG撮って出し
60Daの写真と構図をあわせるためにトリミングした後、
同じサイズにリサイズ
本体の設定は以下です。買ってきたままのデフォルトです。
高感度NR:AUTO
長秒時NR:AUTO
カスタムイメージ:鮮やか
D-Range設定:ハイライト補正:AUTO,シャドー補正:AUTO
オートホワイトバランス


以下は比較のために横に並べたところ。

EOS 60Daの方の露出はF値とISO感度まで換算するとK-30の露出の約1.5倍です。

以下はK-30の方の撮影機材。
MARK-X赤道儀と自作コントローラによるキングスレート追尾です。
拡大するとぶれているので追尾は失敗です。

2012年オリオン座流星群2012年10月21日 23時28分30秒

オリオン座流星群の観測。


RICOH GR DIGITL Ⅳ中古購入後の最初の写真がこれ。
インターバル合成(比較明合成)30秒。
ISO800、F2.8、30秒Xn枚。
2012/10/21 1:22:34

以下、EOS Kiss X3+SIGMA 24mm F2.8
ISO1600,150秒