五藤光学MARK-X赤道儀用音叉式モータードライブ対応 ― 2013年05月13日 12時02分38秒
五藤光学MARK-X赤道儀には音叉式モータードライブというものが存在しました。
コントローラが壊れてもメーカの対応もできなくなっています。
そんな状況でオリジナルのコントローラでの対応の依頼がきました。
モーターは依頼主からお借りしたものです。
回転止めがねじ込むタイプなのでピリオディックモーションが大きい可能性があります。
DINコネクタがP型などとは異なり、MIDIなどと同じ標準の5ピンのものになっています。全部この形にして欲しかったものです。
分解して減速ギアの歯数とステッピングモータのパルス数を調べます。
モーターケース内の減速ギアは2組あります。
モーター軸に取り付けられているギアが22枚。
それと連結しているギアが66枚。
66枚のギアは2段階で小径のギアが20枚でケースの裏側のギア76枚との
組み合わせで更に減速されます。
つまり、以下の減速比です。
22/66 × 20/76 = 11/33 × 5/19 = 55/627
モータは「SERTEC製 PM-E6802 12V 1/125 330Ω」でした。
パルス数が不明でしたが試行錯誤の結果、48パルスだと判明。
これによりベースモデルウォームホイルの126枚を換算した総合の減速比の逆数は以下となります。
126 × 125 × 48 × 2 × 627 / 55 = 17236800
EXCELでのパルス数の換算は以下。
MIDIコネクタと同じなので自作量が少ないMIDIケーブルを使いました。
コントローラを組み立てて、リファレンスとする自作モータードライブと回転比較で実験中。原始的な方法ですが、少しでも減速比とパルス数の換算が間違っていると位相がどんどんずれてくるので分かります。
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