組込みか組み込みか ― 2006年10月28日 11時13分44秒
このブログは私がなぜかライフワークと思っている、組込みシステムにまつわる話題を書いていきたいと思います。 まず、組込みシステムを語る前に、「組込み」なのか「組み込み」なのか。
実際に雑誌社によって「組込み」と表記したり「組み込み」と表記したりして、まちまちです。私自身もどちらかというと「組み込み」派で特に意識していませんでした。 ですが、今は「組込み」で統一するようにしています。 とある出版社の記事を書かせていただくようになったからです。
組込みエンジニア ― 2006年10月28日 11時29分14秒
組込みシステム業界、なんてものがあるのでしょうか? 厳密な意味での業界は存在しないと思います。 いろいろな意味でかかわっている会社はたくさんあります。
では、組込みエンジニアという職種の呼び方で仕事の内容は特定できるのでしょうか? これも出来ないと思います。 ですが組込みエンジニアを好んで仕事として選んでいる人種は多分、分類できます。
- 機械いじりが好き
- 電子的、電気的な機器をいじるのが好き
- 新しいものを創り出すのが好き
- 他人の真似はしたくない
・・・というようなところでしょうか。
これ以上書くと、また分類内容がブレてしまうような気がします。
品質 ― 2006年10月28日 12時50分54秒
機械や機器などの品質は基本的には壊れなければ品質が良いということになります。
しかし品質が良い悪いの判断基準は人それぞれ。 ただ壊れなければ良いということに加えて、操作性、見た目、手触り、高級感など。いろいろな視点で見ているものです。
さて、ある製品の品質について語る場合、製品の型番を指して個別に品質が悪い、何てことを言う人はあまりいません。 メーカAはテレビとMDとエアコンとパソコンと電子レンジを販売しているとき、電子レンジのとある機種の品質が悪いとき、「メーカAの製品って品質悪いんだよね」とか他人に伝えてしまいがちです。
開発する側としてはたった一つの製品の良し悪しで会社全体の評価を変えてしまいかねない、というような意識を持って、常に最良の品質を目指してモノ作りを行っていきたいと思っています。
さて、このような、一部を見て全体を判断してしまう、というような行為は別に日常茶飯事でそれ自体をきっかけにケンカに発展するということはないはずです。 ところが、そのメーカの何らかの関係者だったり、実は自分が開発にかかわっている、ということがきっかけで全く想定外に勝手に怒り出す人種がいます。
私自身は自分が開発したものがそのような粗悪な品質の製品のレッテルを貼られても反省して次に進むための糧にするだけです。
品質が悪い対象はブランドや組織、製品に対してのものであって個人に対するものではないから、個人的に怒り出す必然性など全くないはずです。このような感覚で生きている人間にはビジネスを展開してほしくないし、お仕事のパートナーにもなりたくないと思っています。
自称とは? ― 2006年10月29日 20時56分23秒
このブログの概要で「自称組込みシステム開発エンジニア」と私のことを書いています。なぜ、自称なのか。それは単純にそのように人は私のことを認識していないからです。
職種的にはシステムコンサルタントが現在は一番近いと思っています。システムエンジニアと称することもプログラマと称することも比較的他人には理解しやすいかもしれませんが、それも詳細な内容は誰にもわからないことを前提としています。
自分で一番名乗りたいのは「組込みシステム開発、シニアアーキテクト」です。・・・・ますます意味不明ですね。
組込みシステム開発の醍醐味 ― 2006年10月31日 00時04分12秒
メーカの仕事を行う場合、製品開発の中で、ほんの少し、一部分のみの開発を担当することが多くなります。全体のアーキテクチャ設計はメーカの担当者が行い、機能分割、担当分割もメーカの担当者が行います(行なうべきです)。そして指示どおりに部分的な開発を行う。
組込みでなくともソフトウェア受託開発なども概ねこのようなパターンが多いでしょう。しかし、ハードウェアのチップ以外の機能ブロックの組み合わせを検討し、OSの選定、ドライバの開発、アプリケーションとのインターフェースを明確にして、一から開発していく、ということが本来の組込み開発の醍醐味でもあります。
それが出来ないようであれば単なる労務提供にしか過ぎなくなってしまいます。
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