ビクセン製モーターをMARK-Xに取り付ける2012年04月08日 23時57分10秒

モータードライブの工作で一番難しいのは実は適当なモータの調達だったりします。MARK-X用として使えるパルスモーターは現在個人での調達が困難になっています。そこで他社の入手可能なモータを使うことを試して見ます。

一番入手しやすいのはビクセン製です。

幸いなことにモータの取り付け穴の間隔、サイズはMARK-Xで使われているものと同じなので、流用可能ですが、分解して取り出して流用するよりも買って来て少しの改造で流用できた方が楽です。

ということで、取り付け方法だけ試してみます。コントローラはもちろん自作品を想定しているので5ピンのモータだろうが8ピンの現行品のMT-1だろうがどちらにも対応できます。

用意したのはMT-1ではなくSP赤道儀の時代のMD-5用のモータです。ギア比が1/300の日本パルスモーター製のモータです。コントローラ的にもこのモータが一番相性が良いです。
※2015年7月18日追記:内蔵ギアの遊びが大きく「カタカタ」音が目立ちますのでその点は納得して使う必要があります。


3mm厚で15mm幅のアルミ板がホームセンターで簡単に手に入ります。これを45mm~47mmの長さで大まかに切断したものを用意して36mm間隔の3.2Φ~3.5Φの穴と8.1Φの穴を開けます。この金具の工作がこの方法での一番難しいところ.

この金具は自作の一体型モータードライブで使っているものと同じ仕様のものです。

以下はMD-5用のモーターです。オークションで入手したもの。モーターのサイズとか取り付け穴の位置は上記と実は同じです。MT-1も外形寸法などの仕様は同じです。

ちなみに、日本パルスモーター製の以下のモータです。MT-1はこれとは違う仕様です。任意に設定できるコントローラを作ったのでどちらにも対応できます。

スペーサを介して回転止め用の金具を取り付けます。モーターの軸には6Φ~8Φの異径インラインカラーを取り付けます。もともとはイモビスでの取り付けですが、MARK-Xの軸側はキャップスクリューに交換しています。但し、モーターのギア出力の軸の直径は5Φですのでテープを巻くなど1mmの差を埋めないと偏心が大きくなります。

強度や経年劣化、入手性を考えると単なる「紙」をモータの出力軸に巻いて特に接着せずにその上から異径インラインカラーの6φ側を装着するのが良いと思います。

※2015年7月20日追記:紙を巻く方法を当初お勧めしましたが百均で手に入るキッチン用のアルミテープの方が確実で良いかもしれません。以下は自作の一体型モータードライブですが、モータの中身はビクセンのMD-5と同じスペックの日本パルスモータ製ですので軸径は同じ5Φです。







MARK-Xベースモデルに取り付けたところ。スペーサの手持ちがなかったので長いものを使っているのですが、本当は15mm長のものが最適だと思います。

回転止めピンは市販品のスペーサを組み合わせたもので、純正品とは違いますが、目的は達せられます。

あとはコントローラを用意するだけです。