金星とプレアデスとMARK-X2012年04月04日 23時26分34秒

極軸あわせをせずにいい加減な撮影。金星とプレアデスの接近の状況。再接近の日は暴風雨で油断していた。

Nikkor ED300mmF4.5の入手後のはじめての撮影でもある。残念ながらピンボケ。ピントあわせ難しい。カメラはEOS Kiss X3。ISO400設定で10秒の最初の方に撮った写真が一番まともだったということに。

一応赤道儀で追尾していますが、極軸合わせをしていないので結構ずれています。日食撮影時の装備に近いかも。





荷物一式はこんな感じ。徒歩で運べます。電源を乾電池にすれば更に荷物は減らせます。

金星とプレアデスとMARK-Xその22012年04月05日 22時04分26秒

MARK-Xと自作モータードライブとカメラ用小型三脚による金星とプレアデス。前日はED300mmを使いましたがピントが難しいので今回はEDじゃない300mmを使いました。極軸あっていないので短時間でも流れます。

EOS KissX3 ISO400 3秒露出です。




ついでの月。

ビクセン製モーターをMARK-Xに取り付ける2012年04月08日 23時57分10秒

モータードライブの工作で一番難しいのは実は適当なモータの調達だったりします。MARK-X用として使えるパルスモーターは現在個人での調達が困難になっています。そこで他社の入手可能なモータを使うことを試して見ます。

一番入手しやすいのはビクセン製です。

幸いなことにモータの取り付け穴の間隔、サイズはMARK-Xで使われているものと同じなので、流用可能ですが、分解して取り出して流用するよりも買って来て少しの改造で流用できた方が楽です。

ということで、取り付け方法だけ試してみます。コントローラはもちろん自作品を想定しているので5ピンのモータだろうが8ピンの現行品のMT-1だろうがどちらにも対応できます。

用意したのはMT-1ではなくSP赤道儀の時代のMD-5用のモータです。ギア比が1/300の日本パルスモーター製のモータです。コントローラ的にもこのモータが一番相性が良いです。
※2015年7月18日追記:内蔵ギアの遊びが大きく「カタカタ」音が目立ちますのでその点は納得して使う必要があります。


3mm厚で15mm幅のアルミ板がホームセンターで簡単に手に入ります。これを45mm~47mmの長さで大まかに切断したものを用意して36mm間隔の3.2Φ~3.5Φの穴と8.1Φの穴を開けます。この金具の工作がこの方法での一番難しいところ.

この金具は自作の一体型モータードライブで使っているものと同じ仕様のものです。

以下はMD-5用のモーターです。オークションで入手したもの。モーターのサイズとか取り付け穴の位置は上記と実は同じです。MT-1も外形寸法などの仕様は同じです。

ちなみに、日本パルスモーター製の以下のモータです。MT-1はこれとは違う仕様です。任意に設定できるコントローラを作ったのでどちらにも対応できます。

スペーサを介して回転止め用の金具を取り付けます。モーターの軸には6Φ~8Φの異径インラインカラーを取り付けます。もともとはイモビスでの取り付けですが、MARK-Xの軸側はキャップスクリューに交換しています。但し、モーターのギア出力の軸の直径は5Φですのでテープを巻くなど1mmの差を埋めないと偏心が大きくなります。

強度や経年劣化、入手性を考えると単なる「紙」をモータの出力軸に巻いて特に接着せずにその上から異径インラインカラーの6φ側を装着するのが良いと思います。

※2015年7月20日追記:紙を巻く方法を当初お勧めしましたが百均で手に入るキッチン用のアルミテープの方が確実で良いかもしれません。以下は自作の一体型モータードライブですが、モータの中身はビクセンのMD-5と同じスペックの日本パルスモータ製ですので軸径は同じ5Φです。







MARK-Xベースモデルに取り付けたところ。スペーサの手持ちがなかったので長いものを使っているのですが、本当は15mm長のものが最適だと思います。

回転止めピンは市販品のスペーサを組み合わせたもので、純正品とは違いますが、目的は達せられます。

あとはコントローラを用意するだけです。

ビクセンSP赤道儀赤経体をMARK-X架台へ改造する。その32012年04月21日 23時41分01秒

ビクセン製のSP赤道儀の赤経体の極軸を切断したところまでの工作で止まっていたのですが、ほしぞら工房さんに依頼していたプレートが届きましたので最後の工作です。

プレートは2枚で1セットです。
大きい方のプレートの4隅の穴はMARK-X用のM5タップ穴。対角長86mmです。

小さい方は幅が51mmで側面にM5のタップ穴。M6タップ穴でMARK-X用の大きいプレートと連結します。

切断したSP赤道儀改造架台にはまだきちんとおさまりません。

SP赤道儀側の幅は鋳物であるため平行性が保たれていません。53mmから50mm程度になっていて、今回作ってもらったものは51mm幅なので途中でつっかえます。

ヤスリで加工中。角はミニルータで削ります。


ヤスリ作業完了。奥まで収まりました。

側面に穴あけ。まずはM3の穴。


側面の穴をM5.5まで広げたら合わせてみます。隙間部分は0.5Tの銅板を使って締め付け時のスペーサとして埋め込みます。スペーサを使わないで隙間があるまま締め付けるとどんどん締め付けることができてしまいます。変形していきますので断裂の危険があります。

出来上がり。




眼視用ソーラーフィルターを太陽撮影用にする2012年04月30日 20時10分05秒

眼視用ソーラーフィルターを写真撮影用に使うために保護フィルタ2枚を使ってサンドイッチして使う工作です。
※ここで言う「保護フィルター」とはUVフィルター、スカイライトフィルターも含めて、常用しても着色をほとんど伴わないフィルターのことです。

眼視用のソーラーフィルターを使うのは太陽を直視するといわゆる「日食網膜症」の危険があるためです。名前がよくないですが、日食云々ではなく、太陽を直接見るという行為そのものに危険があります。

眼視用ではない撮影用の減光フィルターとしては普通のNDフィルターを重ねたり最初からND100000などのフィルターを使うケースが考えられます。これらのフィルターで減光したものを光学ファインダーで覗くと網膜症の危険があります。非常に危険なのでNDフィルターを使った減光方法で光学ファインダーを使った撮影は全くお勧めしません。

この記事で紹介するように「眼視用ソーラーフィルター」の意味が分からない場合はライブビューのない機種では太陽の撮影は諦めましょう。その点、ミラーレス一眼の方が危険は少ないでしょう。※不適切なフィルターを使ってカメラのセンサー損傷の可能性はありますが、目に損傷を負うというリスクは回避できます。

なお、かぶせ式で自作する方法は光学ファインダーで覗くという行為が伴う場合にはお勧めしません。きっちり作れば問題ありませんが、ゆるゆるで作って風で飛ばされたり、レンズの向きで落ちてしまったりしてフィルターを通さずに光学ファインダーで太陽を直接覗いてしまうという可能性がゼロに出来ないからです。ここで紹介する方法の場合はレンズのフィルター枠にねじ込むのでそのリスクはありません。

以下はヤフオクで手に入れた「無印」のソーラーフィルターです。

ダンボールで型紙を作ります。型紙をフィルターの内径ぎりぎりで作った方がサンドイッチして固定するときに光が漏れることはないようです。大きすぎるとくしゃくしゃになってよれて隙間が出来てしまいますし、小さすぎるとそもそも光が漏れてしまいます。

シートを型紙に合わせて切り抜きます。
実際にサンドイッチしてみて光が漏れないかどうかを確認する必要がありますので、何度か試行錯誤する可能性があります。場合によっては型紙から作り直しましょう。

52mm用2個。58mm用1個。72mm用1個。77mm用1個完成。

2012年4月24日にこの手順で作ったフィルターで実験的に撮影した太陽です。
AiNikkor300mmF4.5+EOS Kiss X3を使用。光学ファインダーが使えるので眼視用フィルタは便利です。
写真は手持ち撮影でピント合わせはフォーカスエイド任せなのでなのでピンボケでブレてます。