ハッピーPCBの対応2013年03月29日 00時23分20秒

以前ハッピーPCBでの基板製造を試したという記事を書きました。

これは2度目の注文での対応の報告です。
内容を見て各自で利用するかどうか判断しましょう。

基板製造を考えるときどのような立場で製造するかということは重要です。

1.個人の趣味
なるべく安く上げたい。
これはもう海外に依頼するしかありません。
私は海外の会社としてはまだFusionPCBしか経験ないのですが5cm×5cmまでのサイズで10枚で送料込みで$14位ですから失敗してもそれほど痛くないでしょう。

海外メーカだと日本語が使えないので高くても日本のメーカを使う選択肢はあるでしょう。でも・・・日本語が使えるというのと日本人が対応するというのは本質的な違いがあります。

2.会社の業務パターン
組込みシステム開発系の会社で基板製造が業務として認知されている。経理、資材関係に根回しの必要もない場合。
資材調達部門に依頼してもいいでしょうし海外メーカの利用も認められるかもしれません。請求書払いが出来たり領収書を発行してもらえる会社が便利です。
私が確認したところマルツパーツ館の基板製造サービスとP板.comはいずれも大丈夫です。

3.会社の業務パターン2
基板製造とは無縁の会社で稟議が必要だったり資材調達、経理などの各部門に「基板製造」という業務はないような会社。
これはめんどくさいので小口清算で切り抜けるしかありません。
そのために必要なのは「領収書」を発行してもらえるかどうか。

前述のマルツパーツ館とP板.comは問題ないことを確認しています。
個人で購入して領収書の宛名だけ会社名にする、ということも可能です。

P板.comは個人を相手の取引の場合は代引きしか支払い方法を選択できないので普通は領収書発行は無理なのですが問い合わせたところ事後にメールなどで依頼することにより任意の宛名での領収書発行は可能とのことでした。

海外のメーカを使う場合は会社の業務では資金回収する手立てがありません。
特に3.の会社で処理したい場合。可能であったとしても相当面倒なことが必要でしょう。

さて、ハッピーPCBは会社の業務用として使えるでしょうか?

■2/24:問い合わせフォームより個人で注文して会社名宛名の領収書発行が可能かを問い合わせ
→回答
=================================================
  ○△様

  お世話になります。
  ハッピーPCBのXYです。
  お問い合わせ有難うございます。

  個人名義で購入し、会社名での領収書ご発行可能です。
  ご注文の後、領収書に書く社名をお教え下さい。

  有難うございます。
=================================================
■3/13:注文
■3/20:発送
 注文時コメントにもしつこく領収書について依頼
  以下Web上の注文履歴イメージ

■3/22:基板到着
 納品書は入っているが領収書は荷物に入っていませんでした。
 →メールで厳重抗議。領収書対応を至急行うように依頼。
 →メールを送信してから1時間は経っていないタイミングで
  ハッピーPCBより電話。
  日本人名を使っているが明らかに中国人。
  抗議に対しての謝罪は一切なし。
  発送の際に領収書を入れ忘れたという言い訳。
  何のために電話してきたのかと思いましたが抗議メールに書いた
  「余計なことは領収書に書くな」ということについての確認だったようです。

  なぜそんなことをメールに書いたのかというと「納品書」を「領収書」と
  タイトルを変えただけの物が送られてくるのではないかと危惧したためです。
  そもそも「納品書」が「領収書のつもりなのかも」、という疑念すら
  抱いています。
  そんな納品書は以下。

この納品書ですが納品書としてもおかしいですね。
お支払い方法で口座番号が書いてあり、そこに「スタンプ」が押してあります。
納品書に支払方法なんか書かないのが普通です。
書くなら請求書でしょう。

「ハッピーPCB」はブランド名らしいのでそんな「スタンプ」には何の意味もありません。
相手が中国人だということが分かって納得できますが、こんな書類は「使い物にならない」です。
押印するなら「ヒカリソフト」の方です。
書類のそれぞれの意味が分かっていない証拠です。
なのでメールでは領収書には宛名と但書きと送料込みの金額のみを書くように指示したのでした。

電話の後、領収書を知らないと確信したのでWeb検索した「領収書の書き方」をメールしてそのとおりに領収書を書いて、発送する前にイメージをメールで送るように依頼しました。
ですが・・・・

■3/22:こちらかのメールに対しては上記の電話連絡のみで上記メール(厳重抗議のメールと領収書の書き方のメールの両方)の返事なし

■3/23:音沙汰なし、アクションもせず

■3/24:音沙汰なし、アクションもせず

■3/25:領収書の状況問い合わせメール送信:返事なし

■3/26:領収書の状況問い合わせメール再送信:返事なし
 ※3/27の午前中に返事がなければ電話すると明記。

■3/27:メール受信、以下がその内容。
=================================================
  ○△様

  お世話になっております。
  ハッピーPCBのXYです。

  領収書は土曜日の22日に発送済みですが、
  まだ届いていませんでしたら配送状況を調べてみますので少々お待ち
  お願いします。

  ありがとうございます。
=================================================
※22日は金曜日で土曜日なら23日。

→配送状況調べられる発送方法なら伝票番号などを知らせるようにメールで依頼
→返事なし

■3/28:領収書の状況問い合わせメール再送信:返事なし

■3/29早朝:返事なし

■3/29夕方:領収書が入った郵便受領
封筒の中には領収書が入っているのみで他には送付状の類は全く入っていませんでした。

その領収書が以下。突っ込みどころ満載です。
領収書の突っ込みどころは以下です。
(a) 金額の頭の「¥」が金額の数字の頭から離れている
(b) 金額の数字の後ろに「-」がない
(c) 収入印紙のところに例のスタンプが押してある
  ※3万円以上のときに収入印紙貼る必要などは前述のサイトに解説してありますが、そんなことも理解できないのだろうなぁ。
(d) 消費税額のところが意味不明5(%)のつもりだろう
(e) 住所の前に(住所)と入っている
(f) 会社名を書くところにブランド名が書かれている
(g) 会社名のところに(名前)と入っている
(h) 電話番号のところにTEL (電話)と書かれている

もう、全てダメダメ。あきれ返るばかり。
でもこれで小口清算させていただきました。普通は通用しない領収書だけどないよりまし。

さあ、この領収書はいつ発送されたかが問題ですが、簡単に分かります。以下がその封筒です。
あえて全体の画像を示したのはレイアウトもダメダメだからです。真ん中は会社名が書いてあるのではないです。住所の一部です。会社名は入っていませんでした。
郵便局の処理日は3月27日です。切手貼ればあいまいな消印で分からなくなる可能性もありますが、郵便局持込みで支払えばこんな感じになるということを知らないのでしょう。


中国人の特性が良く分かる対応ですね。特徴的なのはただの一度も謝罪はしていないところ。ここ、すごく重要です。そんな国民性は絶対理解しておくべきです。

ちなみに、基板自体には問題はありませんでした。
以下は部品実装したイメージです。
Arduino用シールド基板です。
※この基板は設計ミスでFusionPCBで製造し直し中です。
  資金回収できないのであればFusionPCBでも構わないと開き直りました。
  あ、ちなみにFusionPCBも中国ですけどね。

安さを追求するなら海外メーカで決まりでしょう。
国内で業務目的ならばP板.comやマルツパーツ館が問題なく使えます。
ハッピーPCBはどんな目的で使う?
繰り返しますが日本語が通じるのと日本人が対応するのとでは雲泥の差があります。

コメント

_ 曇り ― 2013年03月31日 17時10分54秒

P板.comをお使いになればいいかと。

大きい会社でややこしところは無理でしょうが、めちゃめちゃ儲っている会社でなければDigikey,FusionPCBのinvoiceで問題ないと思いますが。

個人規模の会社だと税理士さんに相談で、全く問題にはならないと思います。

_ 本人 ― 2013年04月02日 00時42分53秒

発送元のinvoiceでは日本円の額が不明なので普通はだめだと思います。
日本円の額が明記されるのはPayPalの明細なので合わせて提示する必要があります。
ちなみに今後はFusionPCB発注を知り合いの日本の会社に代行してもらうことにしました。

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