ブラッディ・マンディの組込み的考察 ― 2009年01月11日 07時02分33秒
ハッカーが大活躍するドラマ、「ブラッディ・マンディ」についての突っ込みです。 実は録画だけしておいて観たのが1月に入ってからだったので・・・
本当の考察はこちらが詳しいです。すごいですね彼。
以下、気がついたことを羅列してみます。
キーボード叩きすぎ!
予め用意したスクリプトを実行しているのは周知のことですが、その実行結果を待ってから次のスクリプトを実行という「演出」が全くありません。あれは何かを入力したら少し待って、という演出をすべきでした。そして待っている間の少しのイライラ感が必須。 待っている間、スクリプト書きながら・・・というのならばエディタも開いて 欲しかった。
何でもかんでもネットワークに繋がりすぎ!
最終回ですね。 時限装置はネットワークに繋がないし、繋げられない。繋ぐ意味が分からない。何で最後にあんな設定にしたんでしょうかね。仮にあったとしても脚本上は「時限装置は通常はネットワークには繋がない」、「試してみる」、「繋がっていた!」というプロセスは必須でしょう。あせりすぎです。常識で考えたら素人な制作者側だって分かるでしょう。携帯電話の操作と連携して時限装置を作動させるなんていう設定も良くありますが、敵対する立場の人間がハッカーだということが分かっているわけですからむしろネットワークを物理的に遮断するのが必然。
電源長もちしすぎ!
ファルコンのノートPCいくらなんでもバッテリー長もちしすぎでしょう。 予備のバッテリーパックを持ち歩いている、置いているなどの何気ない演出が必要。
音を出しすぎ
「ファルコン画面」で音を出すのが番組上の効果音という設定ではなく、実際に出ている設定なのだとしたら「馬鹿でしょう?」
ネットワークに繋がりすぎ!再び
さて、最終回の時限装置がネットワークに繋がっている理由は心拍計と遠隔で繋がる必要性から・・・ということで説明することは出来なくもありません。但しその場合はZigBeeなどの無線を使う子機位置づけの機器とTCP/IP接続可能な親機のセットが必要です。
それが一つの機器にまとまるなら、それこそいきなり無線LAN接続する必要がある。そんなものが小さな機器にまとまらないし、バッテリーも持たない。無線LANにしたって、ネットワーク接続するアクセスポイントが必要なわけで、必要な機器構成的には何を使っても結局は同じ。 つまり、以下を全てクリアしないといけない。
- 心拍計の無線方式、ZigBee/Bluetooth/無線LAN/携帯電話経由
- 心拍計の接続方法、有線時限装置接続/無線時限装置接続/ネットワーク経由接続
- 心拍計のバッテリ
- 心拍計と接続するネットワーク接続機器があるのであればその電源
- ネットワーク経由の場合、グローバルIPアドレスを振った時限装置制御サーバをわざわざ構築する必要がある
- ネットワーク接続するなら7セグメントLED表示なんかいらない
古い定番の時限装置の表示器
そうそう。大抵7セグメントLED使いますよね。あれもお話としては分かりやすいんですがむしろ使わない方が「通」というか。特に今回の話ではそこら辺は必須だったんではないかと思います。何で犯罪者がわざわざ分かりやすく表示してくれることを考えるんでしょうか? 設定操作もマトリックスキー入力などで行う場合の確認表示に 使うからあんな簡単な表示でも重宝するわけで、それをネットワーク経由で済ますのならばいらない。
ちなみに原作は・・
読んでないです。 その辺は原作ではしっかりしていたんでしょうかね?
というように書いてみて、特に「組込み的」考察でもなんでもないな、と自分にも突っ込みを入れてみる。
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