H/Wで出来ることはまかせる2009年12月14日 23時32分45秒

既存のソフトウェアの設計思想が不明で、結果的に移植性が悪い場合は「設計し直し」もありです。

特に、組込みシステム開発の場合はワンチップマイコン内の内蔵コントローラにより機能が実現できる場合はソフトウェアに極力任せない設計も可能です。

ソフトウェアの設計書があればどんなものでも移植は可能ですが、設計書がないと解析する時間の方が新規に設計するよりもはるかに時間がかかります。

特に、H/Wのコントローラにその機能があるのにわざわざソフトウェアで実装しているような場合、その理由が明記された仕様書があれば納得できるかもしれませんが、そのようなものがなければ「勘違いしてなんとなくつくってんじゃねえの?」と疑いたくもなります。 結局、解析の前には「べき論」で新規に設計して、既存の実装と比べることになります。

組込みソフトウェアの実装は以下の順序で検討、設計、実装をしたいものです。

  1. 外部要求仕様と使用するワンチップマイコンなどの機能を整理する
  2. H/Wで実現できる機能とソフトウェアが介在する機能を分類する
  3. H/Wだけの実装とソフトウェアが介在した実装で処理能力の比較検討を仕様書としてまとめる
  4. 移植性などのソフトウェアの品質に関わる思想にもこだわる

てなことをやって欲しいです。