のだめに学ぶこと ― 2009年12月21日 23時30分22秒
組込みシステムを開発しているソフトウェアエンジニアの質の悪さをどうやったら解消できるのかを結構真面目に考えているのですが、「のだめ」を観ていたら音楽の世界に数多くのヒントがあることに気付きます。 まさに映画館で「のだめ」を観ながら考えていました。
のだめの才能に気付いて育てるということをかなり長い目で周りの人間が支援しますよね。ここで重要なのは、「才能を見出す力を持った指導者」の存在です。
ところが、組込みソフトウェアを開発するようなエンジニアの世界を見ると、単なる会社組織だったりするわけです。 才能や能力を適切に評価できない人間の集まりが会社といっても過言ではない。 組込みソフトウェア開発が必要なメーカの会社組織自体がそういった会社です。
こんな普通の会社の上司とか部下というようなことでは才能や能力の見極めが出来るはずがない。
一方でエンジニアの質が悪くても上に立てるとか、そういったことができる可能性がある会社は凡人にとっては都合の良い組織だったりします。 天才が押しつぶされて凡人が上にのし上がれる唯一の組織が会社なのだから。
そういう意味では音楽の世界はうらやましくもあり、厳しくもあり。
- 才能を見出す指導者もしくは仲間の存在
- 実力主義
- 結果主義
- 年齢制限無し
音楽の世界のように「オーディション」でもするような文化になれば業界も変るとは思うのですが、オーディションで審査できる人間がほとんどいないというところから改善しないとねぇ。 凡人が審査すると何も変らない。
あ、そうそう、そういう視点(存在や価値を他者に認知してもらえるかどうか)では「ディケイド」の世界もそういう側面があるのかも。
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