金環日食リハーサル2012年05月12日 13時52分22秒

金環日食撮影に使う機材チェック、ロケーションと時間と環境の確認を兼ねたリハーサルを実施しました。

レンズはE-P2と組み合わせるのはAiNikkorED300mmF4.5。
EOS KissX3と組み合わせるのはAiNikkor300mmF4.5。

赤道儀は五藤光学MARK-X。
架台や三脚などは日食用に自作もしくは改造品。
モータードライブはPICマイコンでの自作で太陽時追尾。
ライブビュー用カメラ(E-P2)にはND100000フィルタを装着。
光学ファインダー用カメラ(EOS Kiss X3)には眼視用ソーラーフィルタを装着。
インターバルタイマーで自動でシャッターを切っています。

光学ファインダーとND100000フィルターの組み合わせは眼を傷めるので絶対にやらないようにしましょう。遠目では分かりませんが適切な組み合わせが必要です。
NDフィルターをライブビューで使う場合でも光学ファインダーと併用できるカメラの場合には光学ファインダーはガムテープで覆うなどの対策をしておくのが無難です。


なお、E-P2は手ぶれ補正機能をOFFにしています。天体写真で手持ちでなければOFFにしたほうがシャープなんじゃないかという気がして・・・


今回はE-P2+AiNillorED300mmF4.5をテレコンバータなしで使用する時の解像度のテストも兼ねています。
以下はE-P2+AiNikkorED300mmF4.5の結果。

ノートリミングの月。ピントが甘い。太陽が昇る前の月。絞りは解放のF4.5
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F4.5,1/500,ISO200

太陽が拝める位置での赤道儀とカメラの向きの状態。

同じレンズ、AiNikkorED300mmF4.5。5時13分頃の太陽。
ISOブラケッティングの実験も兼ねています。ISO200基準で-1EV(ISO100)
絞りはF8。(画像アップロード情報のF4.5は間違い)
ピントは月の時から再調整している。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F4.5,1/60,ISO100

同じ条件で5時26分頃の太陽。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F4.5,1/60,ISO100

同じ条件で5時29分頃の太陽。雲に遮られるとこんな感じになる。雲がかかっているのでスポット測光で絞り優先AEで対応中。太陽がセンターからずれなければ露出はお任せでブラケッティングすれば大丈夫なことが分かった。赤道儀での追尾の効果。

同じ条件で5時53分頃の太陽。シャッター速度が少し速くなって、1/160。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F8,1/60,ISO100


NDフィルタそのままで雲がかかった状態。絞り優先AEで4秒の露出。雲が流れているのが分かる。6時8分頃。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F4.5,4秒,ISO100

6時27分頃。だいぶ赤みが取れた。当日の6時19分頃もこんなイメージだろう。自動露出で1/1250になっている。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F8,1/1250,ISO200

雲がだいぶかかった状態。6時38分頃。自動露出でシャッター速度は1/15に落ちる。とにかく自動露出が使えることが分かりました。もちろん、雲がなければマニュアルでシャッターを固定にして方がいいです。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F8,1/15,ISO200


以下は眼視用ソーラーフィルターを装着したAiNikkor300mmF4.5とEOS Kiss X3の組み合わせです。
フィルターそのものは問題ありませんが、レンズが寝ぼけてますね。
無限遠設定ですがピンボケに見えます。本番ではこのレンズは使わないことにします。ズームレンズの方が現状だと良い結果が得られるかも。
EOS Kiss X3,AiNikkor300mmF4.5,F4.5,1/500,ISO200


EOS Kiss X3,AiNikkor300mmF4.5,F8,1/60,ISO200

EOS Kiss X3,AiNikkor300mmF4.5,F8,1/800,ISO200

6時19分頃(金環日食本番の時の東京地方でのかけ始めの時刻)の位置。