大手メーカのエンジニアと話す時の注意事項 ― 2009年10月08日 08時44分41秒
99%の確信を持っていることについて書いておきます。
大手メーカのエンジニアは仮にそれがソフトウェア開発部隊の人間ですら、無意識に「製品」、「ハードウェア」、「ソフトウェア」を混同したロジックを持っています。
例えば車載機について考えた時、 ソフトウェアエンジニアに対して、車載機の置かれる環境によって、車の振動、熱、他の電気系統のノイズの話をするのは全くの筋違いです。
以下のように整理すべきです。
- 車の振動が結局はソフトウェア上どのように設計に影響するのか
- 高温、低温の影響が結局はソフトウェア上どのように設計に影響するのか
- 他の電気系統のノイズの影響を回避するためのソフトウェアの設計ポイント
- 電源制御系、特にエンジンスタータの影響などをソフトウェアの設計にどのように反映するか
- 上記の環境変化が結局は通信系だけの誤り訂正制御に波及するのか、CPU自身が誤作動するのか、CPUリセットして再起動するときの情報引継ぎの問題なのか、という仕様を明確にする
- 上記のシステムについてハードウェアとソフトウェアの責任分界をどのように考えているか
このようなことを大手メーカのエンジニアと話す時には意識することが必要です。 大手メーカのエンジニアは自分が整理できていないことを自覚していないことが多いので、整理してあげないとソフトウエアを含むシステムの設計はとんでもないものになります。
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