五藤光学天体望遠鏡ドローチューブは42mm0.75ピッチ ― 2014年09月25日 21時35分18秒
五藤光学の古い天体望遠鏡の接眼部は24.5mmのスリ割りになっています。31.7mmのアメリカンサイズのアイピースや他のメーカのカメラアダプタなどをそのままでは取り付けることができないと言われていました。
このスリ割り接眼アダプタはドローチューブ側が36.5mmのネジになっており、一般的には36.5mm/36.4mmの変換アダプタを使って一旦、36.4mmの汎用的なメスネジに変換してアメリカンサイズのアイピース用アダプタや撮影用のアダプタを接続することが行われています。
実はこの36.5mmのメスネジの部品はドローチューブ側では42mm0.75ピッチのメスネジ、つまり、Tリングと同じピッチのネジ規格になっていることは意外と知られていません。
そこで、Tネジ(42mm0.75mmピッチネジ)のオスネジとオスネジが両端にあるアダプタが用意できればいろいろと応用が利くことになります。
ところがところが、、です。
肝心のTネジのオス-オスのアダプタは国内の天体望遠鏡関連のメーカやお店で扱っているところを見たことがありません。
でも実は私はなぜかそのような部品を持っていて、使っているのです。
以下は私が使っている五藤光学EDアポクロマート80mmF8.25の接眼部です。
ドローチューブに取り付けているのはTオス-Tオスのアダプタです。
アイピース取付部分の部品はビクセンの42T-31.7ADSX [接眼部アダプター]です。
私の場合はこの42T→31.7ADを半分位に金ノコで切断していますが、これは手持ちのアイピースと天頂プリズムとの組み合わせでピントが合わなかったからです。
そのような問題がなければわざわざ切断する必要はありません。
さて、出所が不明な部品の紹介をしても他の人の役には立ちませんので、国外で扱っているところがないか検索してみたところ、見つかりました。
ebayで注文して入手した部品が以下です。
「T42-T42 0.75mm Dual Male-Male Coupling Ring Adapter」という部品です。
いつまで在庫があるか分かりませんのでリンクは省略します。
出所不明の手持ちアダプタよりも肉厚が薄くてケラレは明らかに少ないでしょう。
新しく入手した物(左)と出所不明の物(右)
新しいアダプタをちょっとだけドローチューブにねじ込んだところ。
光路長も出所不明の手持ちのアダプタより短いです。
Tリングもそのまま取り付けられます。
冒頭の出所不明のアダプタよりも収まりが良いと思います。
このアダプタの応用としてはBORG部品も取り付けられるようになります。
新しく入手した薄型のアダプタの寸法は概ね以下です。
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