WD Align System Utility 2.0 (Retail)の落とし穴2010年12月20日 20時52分36秒

ウェスタンディジタルの2GBのHDDであるWD20EARSをWindowsXPで
使うためにはWD Align System Utilityであらかじめアライメントに関する
初期化をする必要があります。

1.パーティションを切る
2.パーティションをフォーマットする
3.WD Align System Utilityで処理する

以上の順番で処理します。
要は実際のデータを保存する前に処理するのが一般的です。

では、上記の処理を施さないとどうなるか。
実はデータの保存用に4月から8ヶ月の間WD20EARSを使っているのですが、
パーティションを2つ切っているにもかかわらず、上記のツールは
使わず、ジャンパー設定もしていませんでした。
結論から言うと、データの保存については何の問題も発生しませんでした。
速度的にも気になりません。
もちろん、ベンチマークなどで調べると影響はあると思いますが、支障は
感じなかったということです。

さて、「WD Align System Utility」は機能的には既にデータが格納されている
HDDについても該当するHDDを自動検出して一覧表示し、選択、実行すると
処理を開始してしまいます。
そして「再起動」するように促されるのですが、ここで再起動すると、とんでもない処理時間がかかります。
以下は再起動後の処理時間の目安です。

80分程度で終わるように表示されているのですが、騙されてはいけません。

結局、14時間も費やしたのでした。

データは1TB程度分格納されていたHDDの処理結果です。既存データを保持したまま処理したようです。データ破損せずに処理されたのであれば待った甲斐もあるとは思いますが、実は一部のフォルダ以下のデータはフォルダの参照が出来ないなどの異常な状況で完全に破壊されていました。

みなさんはツールの処理を信じずに、フォーマット直後のHDDに対して処理を施すようにしましょう。

※ちなみに、この実験はデータを他のHDDに退避させた上で行いました。

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