スーパームーンで日食機材チェック2012年05月05日 20時42分12秒

2012/05/21の金環日食のために購入したE-P2での撮影機材。EOS Kiss X3も使います。

以下はE-P2とAiNikkorED300mmF4.5+TC-300(2倍テレコン)+Nikkor→フォーサーズアダプタ+フォーサーズ→マイクロフォーサーズアダプタを使って撮影したスーパームーンの日の月。


以下は手持ちでの太陽。ブレブレ。手作りソーラーフィルター枠で撮影したもの。EOS Kiss X3+EF75-300mmF4-5.6での撮影。これは本番では使わない予定。でもピント合わせがオートフォーカスで可能なので非常用としては使える。露出も自動。

以下はEOS KissX3+AiNikkor300mmF4.5で撮影したもの。ノートリミング。

五藤光学MARK-X赤道儀を中心とした自作機材。三脚はヤフオクで手に入れた出品者の自作品。60cm固定の短脚。ビクセンSP赤道儀の赤経体を切断して作った微動マウントに乗っけています。ケンコーの微動マウントなども自家改造品。E-P2とEOS KissX3に300mm望遠レンズの組み合わせ。
自作のスライドプレートでバランス調整も可能。

E-P2とNikkorレンズ。

EOS KissX3とNikkorレンズ。

モータードライブのソフトも自作。ディップスイッチで追尾モード切替可能。以下は月時を可変速対応するための「コメットトラッカー」モード実験中。※観測後にバグ判明したので徹夜でソフト修正する羽目に。

アルミケース1個に赤道儀関係は全て納まる。モータードライブもコントローラ内蔵の自作品で乾電池6個での9V供給で動作可能。


日食用手持ち撮影の実験2012年05月07日 22時59分00秒

赤道儀で追尾しながらの撮影の準備とは別に非常用で手持ち撮影の実験も実施中。

以下ノートリミングの写真で、共通するのは眼視用ソーラーフィルタを使用している点と手持ち撮影。EOSの露出はスポット測光設定で自動露出で使える。AFも使えてお気楽。ボディは全てEOS KissX3です。


廉価版のズームレンズ、EF75-300mmF4-5.6/300mm側F9,ISO200での自動露出。ピントも自動。

AiNikkor300mmF4.5/F8 ISO400,1/4000での撮影。ピントは無限遠マークで回転固定なのでピント合わせは不要。これも楽。

AiNikkor300mmF4.5/F5.6+Kenko1.5xテレコン,ISO400,1/4000での撮影。ピントはこれも無限遠マーク固定。

モータードライブコントローラ基板再修正2012年05月10日 00時51分32秒

モータードライブコントローラ基板は五藤光学MARK-X赤道儀用主体で考えているとは言っても、各社で使っているステッピングモータもそんなに違わないだろうという前提で設計していました。

ところが、ビクセン製のMT-1などで使っているステッピングモータの1相当りの抵抗値が20Ωと低くなっています。
対する五藤光学製のモータの中身は100Ωとか140Ωです。

これは電源電圧をそのままモータに供給するか電圧を下げたものをモーターに供給するかの違いによるものだと判断しました。
電圧が低い方が電流値は少なく出来ます。

多分ビクセンは3V程度をモーターに供給するつもりで20Ωのものを使っているのだと思います。
MT-1ではなくMD-5の場合は100Ωなので五藤光学と同様の考え方で大差ありません。電流値は変りますが概ねそのままの回路で使っても問題は出ません。

そこでMT-1に対応するために自作のモータードライブコントローラ基板でも3端子レギュレータで入力電圧を5Vに落としたものをジャンパによって切り替えてモーターに供給できるように回路変更して基板設計も変更しました。
MT-1に対応するためには3.3Vまで落とした方がいいとは思いますが、とりあえず5V系で実装してみます。3.3Vに落としたければ3端子レギュレータを交換すれば対応できます。※PICマイコン側の修正は必要になりますが。

3.3Vで20Ωの場合の1相当りの電流値は165mAで、5Vで20Ωの場合の電流値は250mAです。但し、ビクセンのオリジナルは2-2相励磁(だと思われる)でこちらは1-2相励磁なので実動作時の電流値は2/3になって、少し多め程度で納まる予定です。

そんなわけで設計変更した結果の基板イメージは以下のような感じ。


FusionPCB向けのデータをViewPlotで取り込んだイメージは以下。

最後にFusionPCBへの注文内容の確認メールの引用は以下。
よくFusionPCBは注文番号をシルクに入れないとだめだとか言われていますが、今回の注文ではあえて注文番号をシルクに入れるなどということはやっていません。
> Thanks for shopping with us today!
> The following are the details of your order.
> ------------------------------------------------------
> Order Number: 50698
> Date Ordered: Wednesday 09 May, 2012
> Detailed Invoice:
>
> Products
> ------------------------------------------------------
> 1 x Fusion PCB Service (PCB08511P)  = $9.90
>     Layer 2
>     PCB Thickness 1.6mm
>     PCB Dimension 5cm Max*5cm Max
>     PCB Color Green
>     Surface Finish Hasl
>     E-Test 50% E-test
>     PCB Qty. 10
>
> ------------------------------------------------------
> Sub-Total: $9.90
> Registered Air Parcel (Weight: 0.08 KG.Delivery Time:  10-30 Days): $4.10
> Total: $14.00

金環日食リハーサル2012年05月12日 13時52分22秒

金環日食撮影に使う機材チェック、ロケーションと時間と環境の確認を兼ねたリハーサルを実施しました。

レンズはE-P2と組み合わせるのはAiNikkorED300mmF4.5。
EOS KissX3と組み合わせるのはAiNikkor300mmF4.5。

赤道儀は五藤光学MARK-X。
架台や三脚などは日食用に自作もしくは改造品。
モータードライブはPICマイコンでの自作で太陽時追尾。
ライブビュー用カメラ(E-P2)にはND100000フィルタを装着。
光学ファインダー用カメラ(EOS Kiss X3)には眼視用ソーラーフィルタを装着。
インターバルタイマーで自動でシャッターを切っています。

光学ファインダーとND100000フィルターの組み合わせは眼を傷めるので絶対にやらないようにしましょう。遠目では分かりませんが適切な組み合わせが必要です。
NDフィルターをライブビューで使う場合でも光学ファインダーと併用できるカメラの場合には光学ファインダーはガムテープで覆うなどの対策をしておくのが無難です。


なお、E-P2は手ぶれ補正機能をOFFにしています。天体写真で手持ちでなければOFFにしたほうがシャープなんじゃないかという気がして・・・


今回はE-P2+AiNillorED300mmF4.5をテレコンバータなしで使用する時の解像度のテストも兼ねています。
以下はE-P2+AiNikkorED300mmF4.5の結果。

ノートリミングの月。ピントが甘い。太陽が昇る前の月。絞りは解放のF4.5
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F4.5,1/500,ISO200

太陽が拝める位置での赤道儀とカメラの向きの状態。

同じレンズ、AiNikkorED300mmF4.5。5時13分頃の太陽。
ISOブラケッティングの実験も兼ねています。ISO200基準で-1EV(ISO100)
絞りはF8。(画像アップロード情報のF4.5は間違い)
ピントは月の時から再調整している。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F4.5,1/60,ISO100

同じ条件で5時26分頃の太陽。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F4.5,1/60,ISO100

同じ条件で5時29分頃の太陽。雲に遮られるとこんな感じになる。雲がかかっているのでスポット測光で絞り優先AEで対応中。太陽がセンターからずれなければ露出はお任せでブラケッティングすれば大丈夫なことが分かった。赤道儀での追尾の効果。

同じ条件で5時53分頃の太陽。シャッター速度が少し速くなって、1/160。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F8,1/60,ISO100


NDフィルタそのままで雲がかかった状態。絞り優先AEで4秒の露出。雲が流れているのが分かる。6時8分頃。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F4.5,4秒,ISO100

6時27分頃。だいぶ赤みが取れた。当日の6時19分頃もこんなイメージだろう。自動露出で1/1250になっている。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F8,1/1250,ISO200

雲がだいぶかかった状態。6時38分頃。自動露出でシャッター速度は1/15に落ちる。とにかく自動露出が使えることが分かりました。もちろん、雲がなければマニュアルでシャッターを固定にして方がいいです。
E-P2,AiNikkorED300mmF4.5,F8,1/15,ISO200


以下は眼視用ソーラーフィルターを装着したAiNikkor300mmF4.5とEOS Kiss X3の組み合わせです。
フィルターそのものは問題ありませんが、レンズが寝ぼけてますね。
無限遠設定ですがピンボケに見えます。本番ではこのレンズは使わないことにします。ズームレンズの方が現状だと良い結果が得られるかも。
EOS Kiss X3,AiNikkor300mmF4.5,F4.5,1/500,ISO200


EOS Kiss X3,AiNikkor300mmF4.5,F8,1/60,ISO200

EOS Kiss X3,AiNikkor300mmF4.5,F8,1/800,ISO200

6時19分頃(金環日食本番の時の東京地方でのかけ始めの時刻)の位置。

手持ちの月は難しい2012年05月13日 03時05分18秒

E-P2の操作方法にまだ戸惑っています。

Ai Nikkor ED300mmF4.5を使って、ライブビューで手持ちで月にピントを合わせようとしてもMFの倍率を10倍に上げるとオーバー表示でクレータなどでピントを合わせることが出来なくなります。同じ明るい場所を連続してフォーカス用のフレームに入れ続けると適切な露出での表示になるようですが、ふらふらしていると「飛んで」しまってピントを合わせられません。

操作方法、何か間違っているのだろうか?


E-P2+Ai Nikkor ED300mm F4.5解放、1/250、ISO100での手持ち撮影の比較的良いもの。手ぶれ補正はON。