MARK-X用自作モータードライブテスト ― 2011年12月04日 11時26分31秒
五藤光学マークX用の自作モータードライブの追尾テストを行いました。回路設計して基板製造オリジナルでPICマイコンソフトオリジナルのものです。
望遠鏡を使わないベースモデルと観測装置取付板を使った構成です。ただし、三脚はカートンの三脚架台構成で水平微動調整が可能なものです。
カメラはEOS Kiss X3+AiNikkor300mmF4.5とEOS Kiss Digital N+AiNikkor200mmF4を同架して行いました。雲台も小型のもので実験です。
当日の天気は夜半過ぎまで曇っていて突風が吹くような状況で晴れ間が覗いている状態での撮影となりました。突風で明らかにブレている写真は除外した紹介となります。
ざっくりとしたテスト結果は天の赤道上のオリオン座の三ツ星を300mmF4.5で追尾が出来ているので満足できる結果になっています。35mm版換算で300mmX1.6=480mmの4分弱の追尾が出来ていることになります。
駆動モードはモード0:恒星時駆動です。
望遠鏡を使わないベースモデルと観測装置取付板を使った構成です。ただし、三脚はカートンの三脚架台構成で水平微動調整が可能なものです。
カメラはEOS Kiss X3+AiNikkor300mmF4.5とEOS Kiss Digital N+AiNikkor200mmF4を同架して行いました。雲台も小型のもので実験です。
当日の天気は夜半過ぎまで曇っていて突風が吹くような状況で晴れ間が覗いている状態での撮影となりました。突風で明らかにブレている写真は除外した紹介となります。
ざっくりとしたテスト結果は天の赤道上のオリオン座の三ツ星を300mmF4.5で追尾が出来ているので満足できる結果になっています。35mm版換算で300mmX1.6=480mmの4分弱の追尾が出来ていることになります。
駆動モードはモード0:恒星時駆動です。
以下はカメラと赤道儀の状態です。夜が明けてからの撮影です。
以下は300mmF4.5で撮影したオリオン座の小三ツ星です。
ISO400設定で2分弱の露出ですが流星が写っているので紹介します。
以下の写真はISO800に設定して3分弱露出したものです。
以下はオリオン座の三ツ星を同じく300mmF4.5で約4分露出したものです。三ツ星は天の赤道を通っていますので移動量が一番大きな部分です。
以下はほとんど沈む直前のM45/プレアデス星団です。同じく300mmF4.5で3分弱の露出です。
以下は上記の2枚目の写真と同時に撮影したものです。カメラとレンズだけが違います。同架したEOS Kiss DigitalN+AiNikkor200mmF4での撮影です。同架しているにも関わらずこちらは流れています。何しろすごい突風だったので雲台の締め付けが悪かったことなどで流れたのでしょう。
2台で実験してよかった。この写真だけならモータードライブに問題があるという判断をせざるを得なかったことでしょう。
2台で実験してよかった。この写真だけならモータードライブに問題があるという判断をせざるを得なかったことでしょう。
MARK-X初期ロットのウォーム軸受けサイズ違い ― 2011年12月04日 19時39分24秒
五藤光学MARK-Xのウォーム軸受け部品。どうやらサイズが二種類あるようだ。
右のベースモデルのウォーム軸受け部分が左よりも縦に長い。
右のベースモデルのウォーム軸受け部分が左よりも縦に長い。
この弊害としてカートン製のMARK-X用改造架台には右のベースモデルは載せることが出来ない。
架台部分に当たってしまい、穴位置がボルトとずれている。
架台部分に当たってしまい、穴位置がボルトとずれている。
分かりやすいように左にずらしていますが、上下位置があっていないためボルトを締め付けることができません。
冒頭の写真の左側のものは取り付けられます。取り付けた状態でもウォーム軸受け部分との間には隙間があり、余裕があります。
今回問題になったベースモデルはオーバーホールに出して返ってきたばかりの状態が良いもの。外見はキズだらけですが中身はぴっかぴかだったので使わないともったいない。以下はビクセンのSP赤道儀の赤緯軸、架台との組み合わせで使っているベースモデルですがこれは後期型。他でも使える。
なので、こっちに初期型を使うことにしました。以下交換中。
交換完了。ウォーム軸受け部分が違うだけなので一見したら何も違いは分からない。
トイレ付観測場所 ― 2011年12月04日 20時06分38秒
天体観測の観測場所のご紹介。本音は余り来て欲しくない。穴場だと思ってるので。座標は実はツイートしているので探してみてください。
通常、天体観測するような場所にトイレはありません。暗いところという条件と相反するからです。富士山五合目にも有料のトイレはありますが、普通の観測場所で、駐車場なのに車が余り来ないような条件の場所は私が知る限り、東京からいけるところではここだけだと思います。
なんせ、立派なトイレがある。水道もある。駐車場なので路面の状況も良い。車もほとんど来ない。照明も全くない。観測場所としては至れり尽くせりなのでした。
この観測場所は百武彗星の観測の時に偶然みつけてそれ以来私の観測場所の定番になっています。
以前はトイレのシャッターは閉まっていなかったのですが、今回はシャッターが閉まっていました。でもシャッターの外側の個室は利用可能でした。
なんせ、立派なトイレがある。水道もある。駐車場なので路面の状況も良い。車もほとんど来ない。照明も全くない。観測場所としては至れり尽くせりなのでした。
この観測場所は百武彗星の観測の時に偶然みつけてそれ以来私の観測場所の定番になっています。
以前はトイレのシャッターは閉まっていなかったのですが、今回はシャッターが閉まっていました。でもシャッターの外側の個室は利用可能でした。
MARK-X用自作モータードライブコントローラ応用設定2:ケンコーβプラズマ対応 ― 2011年12月10日 09時46分57秒
MARK-X用の自作モータードライブコントローラの応用設定その2です。
今回はケンコーβプラズマ用。
今回はケンコーβプラズマ用。
・ウォームホイル歯数:144枚
・ギアードモータ減速比:1/500
・パルスモーターはなぜかMARK-Xと同じタイプ
・水晶発振周波数実測値:約8.000647MHz
・モータータイプ:0(平ギア反転)
なお、ケンコーβプラズマのモータ側のジャックはDIN5ピンでビクセンMD-5と同じですが、ピンアサインが違いますので配線の変更も必要です。
赤:電源コモン
黄色:B
黒:B/
白:A
青:A/
図は外側から見た時のピンアサインです。
オリジナルは赤の部分に電源電圧が出力されますので外側の通常シールドとして使う部分に電圧が出力されていて危険です。
シールド線に電源をつないでいるからこのようになるのですが、できれば改造してモータ側の電源コモンの配線をDINジャックの中央のピンに集中させた結線になるように改造した方が良いでしょう。
(ビクセンMD-5はこのようになっています)
ちなみに、ビクセンMD-5のピンアサインは以下です。
赤:電源コモン
黄色:A/
茶色:B/
橙:A
黒:B
なお、日本パルスモーター製の少なくともギア内蔵タイプのステッピングモータは他のステッピングモータとA相とB相が逆になっていますのでここで示しているピンアサインはメーカ指定のモーターの配線の色と相の対応付を逆にしています。
黄色:A/
茶色:B/
橙:A
黒:B
なお、日本パルスモーター製の少なくともギア内蔵タイプのステッピングモータは他のステッピングモータとA相とB相が逆になっていますのでここで示しているピンアサインはメーカ指定のモーターの配線の色と相の対応付を逆にしています。
皆既月食2011年12月10日 ― 2011年12月11日 13時55分26秒
自作のMARK-X用モータードライブコントローラの「月時」モードのテストを兼ねた皆既月食の観測。「月時」モードは恒星時比96.35%のスピードで駆動するので、いわゆる「平均値」での追尾です。
MARK-X赤道儀ベースモデルと純正モータと自作のコントローラの組み合わせです。鏡筒は五藤光学ED APO 80mm F8.25でカメラはEOS Kiss X3(ISO400設定)です。
「月時」モードの設定はディップスイッチで「3」に設定。
以下、月食の過程を8分間隔の写真で示しますが、平均値での「月時」のために完全に追尾は出来ていません。途中で補正が入りますが、恒星時程の頻度ではありません。
半影食開始前から半影食終了後までです。
タイマーリモートコントローラで3分40間隔インターバル設定で20秒シャッターON(トータルで4分間隔)した上で、連写、AEB設定で完全自動化撮影です。
AEB設定では-2EV,-1EV,0EVの3段階補正で撮影しています。AEB設定したのでそれぞれの写真は露出補正がより適切なものに入れ替えてもいいのですが、とりあえず-1EV補正の写真で統一して公開します。
最初の写真の撮影時刻は2011年12月10日20時29分10秒です。EOS Kiss X3での絞り優先AE(最初のうちはスポット測光で途中で部分測光に切替)での撮影です。また、最初の方の写真は雲を通した撮影になっています。
気温は0℃~マイナス3℃。
以下はピントと追尾が甘いですが皆既中星野写真です。24mmレンズを使っています。EOS Kiss Digtal Nで撮影。ISO800,177秒。
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